八月三十日(月)晴れ。
七時半、サリーファミリーに起こされた。朝食会場へ。バイキングの朝食だが、私は、目玉焼きやオムレツ、ソーセージなどは、ソースでなければダメだ。海外に行くと気は、必ず「中濃ソース」を持って行く。今や、醤油は世界中にある。「ソースを下さい」と言えば、「ソイソース」いわゆる醤油を持ってくる。「キッコーマン」は世界の共通語だ。
しかし、中濃ソースの類いは、まずない。これは不思議だ。その昔、ソースは外国のものと思っていた私には、カルチャーショックだった。仕方ないので、海外に出る時は私には「ソース」は必需品。そのソースが、ここのレストランにはないのだ。中濃ソースぐらい置いておけよ、タァーコ。と思ったが我慢した。バイキング会場にスリッパで行ったことを注意するくらいなら、ソースぐらい用意しておけって言うの。気取ってんじゃネェヨ。
散々頼んで、持って来たのが「デミグラス・ソース」。どっちが簡単なんだよタコッ。仕方ないので、それで食べたが、オムレツの玉子も出汁で薄めて、プライドネェのかよ。たかが玉子だろう。こんな所でケチる。高い金取ってんだから、せこいことするなよ。エクシブさん。ソースの恨みは怖いのでした。
のんびりと風呂に入って、マリーナのイタ飯屋で、パスタのランチをとった。またケチをつけるわけではないが、「今日のランチは、ナントカイカのパスタです」と、ナントカイカのナントカソースを強調するが、そんなの聞いて分かる奴が居るのかって。結局出てきたのは、トマトソース味の、スパゲティー。気取っていないで最初から、そう言えよ。
本当に、こういったイタメシ屋の嫌なのは、「何とかカントカの何とか風」です。とか言われたって分かんねぇーよ。とどのつまりが、大したことのないものが出てくる。恥ずかしくないのかって言うの。ナントカイカのスパゲティーも、どれがイカなの?というほどしか入っていないし、それも、子供の小指の先程度のものが、四、五きれ。したり顔で、「パスタ」や「スゥイーツ」などと言っているいい年のババアやオヤジを見ると絞め殺したくなる。
それでも旅は楽しかった。隠岐ちゃんごめん。二時過ぎに熱海着。有名な?「わんたん屋」に、誰も行ったことがない、と言うので案内したが。めずらしく並ばずに入れた。一人でも外に客が待っていたら素通りしようと思っていたが、ラッキーだった。大体、どんなに美味いか知らないが、たかが、ラーメンやわんたんを食べるのに、並ぶ連中の神経が分からない。しぐさが貧しい、と言うことが分かっていない。
わんたん屋さんも決してまずくはないが、並んでまで食べたいと思う味でもない。よっぽど美味いものを知らない人たちが多いのかもね。サリーや隠岐ちゃんも、「まあまあだね」。それ以上の論評をしないのが大人の心得。それでも皆さん、噂のお店に行ったことが満足か。
熱海駅で、隠岐ちゃんを送ってから、東海道線で帰宅。自宅に着いたのは四時半を回っていた。着替えを済ませてから愚妻を迎えに行き、夜は、近所のオヤジ達の集る「清水苑」へ。
八時過ぎに帰宅してから、録画してある「北海道マラソン」を見てから寝た。