白雲去来

蜷川正大の日々是口実

「暴排条例」は「治安維持法」なのか。

2011-11-08 10:45:34 | インポート

十一月七日(月)晴れ。

 八時に起きた。昨夜、冷凍庫をあさっていたら夏に買って、冷凍していた「舟納豆」が出てきたので、これは僥倖と自然解凍して今朝食べた。ご存知の方もいると思うが「舟納豆」は、納豆の王様です。あちこちにも送ってやりたいのだが、クールでの送料が高すぎるのがタマに傷で、いつも躊躇してしまう。

 

 正午に、井土ヶ谷の駅の近くの喫茶店において友人等と歓談。その後事務所へ。先日、公開された見沢知廉氏のセミドキュメンタリー映画「天皇ごっこ」の劇場用パンフレットが出来ていて送られて来た。五十頁もあるもので、とても映画のパンフとは思えない。四十頁に見開きで私の原稿が掲載されている。

 

 その他、「AERA」の十一月十一日号が、編集部の藤生明さんから送られて来た。添えられた手紙には「暴排条例」はおかしいでしょ」という記事を三回ほど掲載します。とあった。私は、なぜ日頃から人権や差別にうるさい左派の弁護士や知識人が、この「暴排条例」には声を挙げないのか不思議でならなかった。この条例は、何もヤクザや右翼のみならず、いずれ左翼、市民団体にまで適用されると思う。体制側は、自分等に反対する全ての者や団体を排除したがるものなのだ。先輩の山浦嘉久先生ではないが、「戦前の治安維持法を彷彿とする」というのは、私は正しいと思う。

 

 作家の、宮城賢秀さんからも「裏柳生探索帳」(学研M文庫)をご恵送された。宮城さんからはいつも新刊をご贈呈される。事務所の書棚には「宮城文庫」が出来るほどだ。そういえば、昨日の生産党のお祝いで久し振りに笠原正敏氏とお会いした。野村先生が「河野邸焼き討ち事件」にて戦線復帰し、蒲田を拠点としている頃、笠原氏や宮城氏とは良く飲んだものだ。もう三十年も前の事だ。

 

 夜は、友人と近所で中学の先輩が経営しているすし屋「浜一」にて一献。混んで来たので、我が家に転戦して九時過ぎに解散。


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行事が二つ重なった。

2011-11-08 09:59:13 | インポート

十一月六日(日)雨のち曇り。

 今日は、東京で行事が二つ重なっている。先ず一時から日比谷公会堂において開催される「けんむの会」主催の、「11・6、今こそ、全国民が結集し『拉致された国民・領土・憲法』を救い出そう!国民大集会・大行進」に出席の為に東京行き。

 

 到着したのは、丁度一時。阿形充規先生らのご努力で、大ホールはほぼ満員状態である。お世話になっている弁護士の南出喜久治先生の「現行憲法無効論」の講演に始まって、田母神俊雄先生ら保守派の論客が次々と登壇し、会場内は熱気を帯び、日本人の正気を大いに感じた。集会終了後の三時からデモ行進があったのだが、四時から日本青年館にて、大日本生産党の結党八十年の祝賀会があるために、大行社の丸川本部長等と神宮に向った。

P1000242 ※会場の風景。

 

 大日本生産党の結党は昭和六年の事。玄洋社、黒竜会の流れを汲む伝統的な団体である。私は、亡くなられた前党首の北上清五郎先生には随分とお世話になった。党首代行の杉山清一氏とも、長い間お付き合いをさせて頂いている。来賓としてご挨拶をさせて頂いた。

P1000244 ※大日本生産党の八十周年。

 

 終了後に、有志らと近くの「ちゃんぽん屋」にて直会。もう一軒と誘われたが、帰ることを考えると余り酔わないうちにと、渋谷から湘南ラインで帰宅した。


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TPP加盟には反対です。

2011-11-08 09:27:05 | インポート

十一月五日(土)晴れ。

 一日何処も出かけずにいた。午前中に「実話ドキュメント」の原稿を入稿し、自分の機関誌用の原稿に向った。

 

 ギリシャの財政危機に目を奪われていたら、今度はイタリアがおかしい。日本も円高に、震災と原発事故で、他の国の心配をしている暇もないが、ヨーロッパ発の経済恐慌が、いつアジアや日本に伝播しないとも限らない。と心配してみても、懐具合はいつも不如意が続いている身としては、ごく小額の経済恐慌と日々戦っている。

 

 TPPも、「参加する」「しない」という論争だけで、一体その中身がどういうものなのかと言う議論をあまり聞かない。参加派の人たちの意見を聞いていると、ナルホドと思うし、また反対の人の意見を聞いていると、またナルホドと思ってしまう。本当に、このTPPの内容を知っている人など少ないのではないのだろうか。

 

 TPPに加盟すれば農業が駄目になる。と言うが、すでに駄目になっているように思う。農業に従事する人は年々減少していく上に、高齢者が圧倒的に多い。田舎は「限界集落」といって人が住まなくなり、田畑は荒れて行く。

 

 愚妻の実家も米農家であるが、お米だけを作っていたら、到底家族を養えないと、第三セクターで食牛をやっている。愚妻が、高校生の頃まで、岳父は農閑期には毎年、東京の建設現場に出稼ぎに来ていたという。愚妻の実家は、中堅以上の家だが、それでも、出稼ぎに行かなければ子供の学費に窮する事があったという。

 

 このように、農家や農業を本気で育てることをしなかった結果が、農家と農業の疲弊を招いたと言っても過言ではあるまい。「農業」を守ることも大切だが、「育てる」努力を怠ってはならないと私は思う。

 

 藤原正彦さんは、週刊新潮のコラムにおいて、こう書いている。「TPPに加盟すれば日本を守るための規制が非関税障害として次々に取り払われる。2000年には大店立地法がTPPと同じくアメリカの強い要求で成立したため、地方では大型店がが郊外にでき駅前商店街が片端からシャッター通り化し、日本人の生活スタイルや日本の風景が変わってしまった。たった一つの規制撤廃でこうだ。TPPは全分野だから日本が日本でなくなってしまうほどだ。民主党内閣よ、祖国を売るなかれ」

 

 かつて伊勢佐木町商店街には、何軒かあった「おもちゃ屋」が一軒もなくなった。トイザラスとかいう大型店の一人勝ちである。それが良いのか悪いのか分からないが、何でもかんでもアメリカの言いなりにならざるを得ないという、祖国の現状を打破しようという政治家が少数なのが残念である。

 

 夜は、京子ちゃんと娘のアイリ。そしてカメちゃんが来訪しての一献会。十二時近くまで。京子ちゃん親子我が家に泊。


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