白雲去来

蜷川正大の日々是口実

瓦礫受入れに反対する者は、山下公園に来てはいけない。

2012-03-06 10:26:14 | インポート

三月五日(月)雨。

 毎日、女漫才師がどうしたこうしたと、下らんニュースばかりで気が滅入る。ではテレビを見なければ良いと思うかもしれないが、生活しているのは私だけではない。しかし、我が家は常識人が多いらしく、テレビをつけて、そんな話題をやっていると、すぐチャンネルを変えてしまう。尼さんにでもなって、少し頭を冷やしなさい。と誰か漫才師に言ってやる人はいないのかねぇー。人の不幸は蜜の味、に群がるワイドショーか。

 

 

 夜、NHKで震災のドキュメントを見た。幼稚園の先生をしている娘が津波で行方不明になった父親が、毎日、娘を探しに行く。その手帳には、「娘と連絡取れず」の文字が、延々と続いている。母親は、「子供が記憶喪失となって、家に戻れずに、何処かで暮らしている」と自分に言い聞かせて、何とか平静を保っている。一年が過ぎて、ようやく娘の死というものを受け入れざるを得なくなり、ついに死亡届を提出する。何の罪もない人たちが、理不尽にも命を奪われてゆく。その人たち一人一人に、上記のようなドラマがあるのだろうが、運命と言ってはそれまでだが、気の毒でならない。

 

 東北地方は、その理不尽な災害から一年を迎えようとしている。天皇陛下は心臓の手術の直後にもかかわらず一周年の慰霊祭への出席を希望しているという。にもかかわらずだ、被災地の瓦礫の受け入れ先がほとんどない。先日も、細野大臣が、瓦礫の受け入れのために現地を訪れた際に、集まった人たちに説明をしようとして車を降りて、「話を聞いてください」と言ったところ、ババアという表現がぴったりの女性が、「いいえ、聞きません」とヒステリックに叫んでいた。戦時中も、こういったババアが、街を歩く女性などに、「派手ですよ。時局を考えなさい」とか言って注意していたのだろう。自分の権利は主張するが、義務は行わない。こんな日本人が多くなった。

 

 震災に遭った地方の瓦礫を受け入れるぐらいのことが何だ。先日も神奈川県での瓦礫受入れに反対す人たちが写っていたが、その中に、最近、反原発で名前を売っている俳優?がいて、抗議の声を上げていた。お前は何様?。反原発は理解できても、日本人として痛みを分け合うという心がないのか。横浜の名所である山下公園は、関東大震災の際に出た瓦礫を利用して公園にした。瓦礫の受け入れに反対する連中は、山下公園に出入りするべからず。

 

 原稿がたまっていたので、休肝日として机に向かっていた。深夜、一段落したので、気分転換にテレビをつけたら、女子サッカーの中継をしていて、ちょうど得点を入れた所であった。サッカーのルールも良く知らないが、最近の「なでしこ」の活躍は嬉しい限りだ。


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