三月二十六日(月)曇り。
ボヤッーッとしていると、あっという間に今月も終わってしまう。あれもやらなければ、これもと思っていても結局、ほとんど何も手を付けずに時が過ぎる。アセリとホテリと、いやホテリはないが、これも自業自得か。
民族派の知の牙城であった輾転社が事務所を縮小して撤退するらしく、お別れ?の会の案内状がメールで届いた。まあ考えてみれば、今日まで良く頑張ったと言ってあげたい。もともと彼は、運動家であり、その誠実さや律義さは誰もが認めるところ。しかし運動と事業は中々両立しないのが現状である。残念なことだが、パソコンの普及でこれから、輾転社に限らず、出版業界は益々斜陽になって行くに違いあるまい。
売れない本の在庫はそのまま、税金に加算されるし、たとえ売れたとしてもお金が入ってくるのは半年先だ。倉庫代に印刷費、様々な経費・・・。とても割の合う仕事ではない。私の所も同じだ。本の売り上げだけならば、まず生活どころか、事務所の経費も出ない。在庫が税金の対象となるとわかっていても野村先生の本を断裁して経費処理することなどとてもできない。ある意味で輾転社も二十一世紀書院も存在することだけでも「運動」なのだ。
「月刊・日本」「ジャパニズム」「伝統と革新」「大吼」「WILL」「正論」「不二」と言った雑誌は、正に保守の牙城であり、変革の原基なのだ。もちろん、私たちが出している民族派の機関誌、紙も同様だ。なくすことは、そのまま民族派運動からの撤退を意味する。ほとんど意地で出しているようなものだ。いばらの道を歩むしかないが、輾転社と藤本兄にこころからエールを送りたい。
夜は、近所のおやじとおばはんたちとの月に一度の集まりに出席。「たつ屋」というラーメン屋さんで一杯やった後に、最近オープンして「魚くま」という料理屋に転戦。