白雲去来

蜷川正大の日々是口実

作家の渡辺淳一は不敬である。

2012-08-13 13:27:31 | インポート

八月十二日(日)曇り。

 午後から雨という予報だったが、嬉しいことに予報が外れしのぎやすくなった。現在発売中の「週刊新潮」に、医者で作家の渡辺淳一が連載しているコラム「あとの祭り」に、「国旗と国歌」というものを書いている。そこに日本人として無視できないことが書いてあった。

 まず「日の丸」については、「さわやか」であり、「白地に赤い日の丸。こんなシンプルでさわやかで、目立つ国旗は他にない」と持ち上げておきながら、国歌「君が代」に対しては、この色ボケ爺の本音が見える。色ボケでも、「赤く」ボケているとは思わなかった。

 「国旗に対して国歌はどうだろうか。こちらは正直言って、あまり素晴らしいと、とは言いかねる」と言い。その理由として、君が代の歌詞を書いてから、その意味を説明し、「天皇が統治されるこの世は何代も永遠に、細かい石が寄り集まって、大きな岩となり、そこに苔が生えるまで、続いて欲しいものだ。これでは、みなが明るく歌う気になれないのは無理もない。だいたい天皇が統治する時代など、とうに第二次世界大戦で終わったはず。それから七十年近く経っているのに、いまだに「君が代」などと歌わせること自体、疑問である。ここは直ちに『わが日の本は』とか、『日本の国は』という言葉に変えたらどうか。(中略)これでは、『国家斉唱』などといわれても、素直に歌う気にはなれないと思うけど」。

 また「歌詞に誤りが・・・」として、「さらにこの歌の内容に誤りがあることは、以前から指摘されていたことである。まず『さざれ石の巌となりて』とあるが、大きな巌が長い歳月で、波に触れるうちに細かい石つぶになるので、科学的に逆だとも言われていた。まぁ、それはともかく、冒頭の『君が代』だけは、なるべく早く変えるべきだと思うけど」などと、ふざけたことを書いている。

 今の時代、様々な考えを持つ人がいると言うのは、否定しない。しかし、「信念」として、「君が代」に反対し、天皇の存在そのものを否定することを堂々と、週刊誌に書くと言うことは、肯定する立場の人たちからの、反撃もいとわないという覚悟も、当然あるものと思う。こういう連中の、発言こそ、近隣諸国になめられる原因の一つであるかもしれない。

 私が相談役の末席を汚している大行社はもとより、全国の同志に、この男の書いた原稿を送り、新潮社共々糾弾するつもりでいる。

Scan0010_2※渡辺淳一の不敬な原稿。「週刊新潮」8・16・23夏季特大号。

 

Scan0010


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勝って兜の緒を締めよ。

2012-08-13 12:23:28 | インポート

八月十一日(土)晴れ。

伊勢原にある野村先生と、両親のお墓参りに行こうと、朝七時に家族を起こし、海老名のSAで朝食をとるつもりで支度をしながら、テレビの道路情報を見たら何と、下り車線は伊勢原の出口まで四十一キロもの渋滞。その渋滞は、首都高速にまで伸びていると言っていた。いきなりトーンダウン。仕方がないので平日に行くことに変更して、久しぶりに家族そろっての朝食。

韓国の李大統領が、支持率の回復のために我が国の固有の領土である竹島へ上陸したり、オリンピックのサッカーの試合で、日本に勝った韓国の選手が「独島はわが領土」というようなプラカードを掲げたり、なりふり構わぬ行為が問題視されている。

オリンピックに限らず、国際試合、いや全てのスポーツの試合においては、勝敗が決した後は、お互いを称え合うことこそスポーツマンシップである。私は、日韓戦にこそ、そういったお互いの態度が見たかった。それこそオリンピックに出場している各国のアスリートの見本になるような態度をだ。かつて、やはりサッカーでゴールを決めた韓国の選手が、日本人を蔑視するようなサルの真似をして問題になったことがあったが、日本の選手は、決してそのような恥ずべき行為をしてはいけない。行うことで、世界中の人から、その国と国民の「民度」を指摘され、しないことで、かえって尊敬をされる。

日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊に圧倒的な勝利を得たのちに、東郷平八郎元帥は、連合艦隊の将兵に対して行った訓示において、こう述べた「勝って兜の緒を締めよ」と。失われつつあるが、我が国は、武士道の国と、その血を受け継ぐ国民であることを、静かに、広く、示さなければならない。

夜は、愚妻を伴って、カメ&アコちゃんたちと「やまと」へ。その後、新しくできた居酒屋に転戦。ここで、オリンピックのバレーボールで日本女子の銅メダルの瞬間を見た。当然のように対戦相手に対して失礼な行為をするような選手は一人もいなかった。


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