十一月二日(金)晴れ。二矢忌。
山口二矢烈士の事件があったのは昭和三十五年のこと。私は小学校の四年生だった。ベーゴマ、メンコ、月光仮面に夢中で、家にまだテレビもなく、新聞など目を通したことも無かった。当然烈士の事件の記憶はない。翌年に我が家にテレビが来たが、六年生の時に、野村先生らの「河野邸焼き討ち事件」が起きるが、これも記憶にない。
烈士は昭和十八年二月二十二日東京生まれ。二男で、二月二十二日生まれと「二」の字が続いたことから、父は「二矢(おとや)」と命名したたという。昭和三十五年 十月十二日、ニ矢は日比谷公会堂で演説中の社会党・浅沼稲次郎を刺殺、現行犯逮捕された。 同年の今日、取り調べの最中に、鑑別所の壁に練り歯磨き粉を水で溶いて、「七生報国」「天皇陛下万歳」と書いて自決した。享年十七歳。
盟友のブログ「爆ちゃん吼える」には、こうある。「旧来の思想や社会構造を打破しようとする時、常軌を逸した行動が生まれる。来島恒喜、山口二矢、三島由紀夫、野村秋介といった方々の行動こそが正気の狂気であり、この狂気こそが閉塞状況を打破する力に成り得ると信じて止まない。」正に同感である。
午後から、掛りつけの病院へ行き常備薬を貰いに行く。その後は、事務所へ資料を取に行き、機関誌の原稿の準備。札幌の友人から、「雪虫が飛んだ」との便り。もうすぐ札幌は白い季節となる。
五時過ぎに横浜橋商店街で夕食の買い物をしてから帰宅。子供たちのリクエストで、今日の夕食は鍋。頂き物のキノコが沢山あるので、キノコを沢山入れてヘルシーな鍋にした。