白雲去来

蜷川正大の日々是口実

飲まんと欲しても管弦なし。

2012-11-05 23:38:03 | インポート

十一月四日(日)晴れ。

昨日は、早々と大破・轟沈したために、六時に目が覚めた。考えてみれば子供たちに夕飯も作らずに酔っぱらって寝てしまった訳だ。罪滅ぼしにそっと朝食を作り、出来上がった頃に家族を起こし、昨日のことなど何もなかったようにして朝食を食べる。後ろめたさを知っているのか、子供たちが、金沢のアウトレット・モールに行きたいなどと言う。当然逆らえない。

九時半過ぎに、自宅を出て、金沢にできたベイサイドマリーナの横にあるアウトレット・モールとか言う所に着く。正直言って、こういう場所が苦手である。買い物客のほとんどが薄っぺらな中産階級意識に満ち溢れ、個性的なものは何もない。ここに来ることだけが特権と思っていると言った感じがする若い夫婦や家族連れがほとんどだ。年寄りの僻みかもしれないが、そう思ってしまう。

 

食事をしたくとも、ゴミみたいな店ばかりだ。サンドイッチが食べたいと言うので、店に入ったが、大きいので「半分に切って下さい」と頼んだら、できないと言う。若い頃なら有無も言わさずに殴ってやったものだが、こんなとこに来た私が悪いと思ってしまう分別も出来た。犬の餌のようなサンドイッチでも一人前に生意気な金をとる。味も最低だった。


目の前が海で、マリーナにはほとんど手が届かないようなクルーザーが並んでいる。笑わせるのは「関係者以外立ち入り禁止」の看板と「釣り禁止」の看板がこれでもかと貼ってある。海はお前らのものかよ。と怒りが込み上げてきたが、貧乏人の僻みと思われても嫌なので、こらえたが、市長と区長にグサッと言ってやろうかと思った。


それでも何もせずに海を眺めているだけでも癒されるのは、不思議だ。子供たちが洋服を買った支払いだけに付き合って自宅に戻る。帰宅途中でスーパーに寄り夕食の肴を求めるが、こんな時にはろくな物がない。正に仏滅。早めに風呂に入って、ありあわせの物を肴にガアッーと飲んで、眠剤を飲んで九時前には寝てやった。


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