白雲去来

蜷川正大の日々是口実

もっとも理想的な生き方を「上善」という。

2016-02-04 18:02:17 | 日記
一月二十八日(木)晴れ。

最近、といってももう二十年以上にもなるだろうか、私の場合「酒」と言えば、ほとんどが「焼酎」である。日本酒はめったに飲まなくなった。別に嫌いという訳ではなく、どちらかと言えば好きな方だが、飲み過ぎてしまうのだ。冬の寒い日に、白楽天ではないが「林間に紅葉を焼いて酒を暖める」などといった風情からは程遠いが、ストーブの上に薬缶を置いて、その中で酒をアルミのカップに入れて燗をする。これが美味しくて、好きな映画を見ながらチビリ、チビリから始まってぐびぐび、がぶがぶになって気がつくと一升瓶の中には二合程度しか残っていない。これじゃ身体に悪いからと自制した。最も医者から糖尿の気があると言われたことも日本酒から焼酎にシフトするきっかけとなったのも事実である。

酒飲みならば知らない人はいないだろうが、新潟は魚沼の蔵元の酒に「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)という酒がある。
「上善」とは、もっとも理想的な生き方。そういう生き方をしたいと願うなら、水のあり方に学べというのである。水には、学ぶに足る特徴が三つある。まず第一に、きわめて柔軟であること。四角なものに入れれば四角な形になるし、丸い器に入れれば丸い形になる。器なりに形を変えて、少しも逆らわない。第二に、低い所に身を置くのは誰でもいやがることだが、水は、人のいやがる低い所、低い所へと流れていく。つまり、すこぶる謙虚である。自分の能力や地位を誇示しようとしない。第三に、ものすごいエネルギーを秘めている。急流ともなれば、固い岩石をも打ち砕いてしまう。このように、水は柔軟、謙虚、秘めたるエネルギーの三つの特徴をもっている。人間もそれを身につけることができれば、理想の生き方に近づけるのだという。

しかし、「糖質」に気を遣っている身としては、やはり今夜も「黒霧」にしますかな。

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時計の修理代にじぇじぇのじぇ。

2016-02-04 17:38:43 | 日記
一月二十七日(水)晴れ。

六時に目が覚めた。隣で寝ているはずの長谷川氏の布団が空になっている。風呂にでも行ったのだろう。うーん昨夜の酒が残っており調子悪い。考えてみれば普通はのんびりしに温泉に来るのに、いつも二日酔い気味となって、しばらくは回復しない。目覚ましを兼ねて風呂に行こうかと思ったら長谷川氏が湯上り顔で戻ってきた。温泉にのんびりと浸かって酒を抜く。そのまま朝食会場へ。贅沢な話である。たまにはこういった非日常もいい。

着替えを済ませてロビーにて周本昌山氏や長谷川氏などとコオヒイタイム。九時半に皆さんに挨拶を済ませた後にホテルを出た。帰りは、北海道総本部の谷口壽美雄総本部長から頂いたチケットで「あずさ」に乗る。「あずさ」は石和温泉を出ると次の停車駅は八王子である。帰りは車中で読書三昧。八王子から、桜木町行きの快速に乗り帰宅。

そう言えば、長年愛用しているオメガのシーマスターが壊れた。以前から遅れ気味だったのに加えてリューズが回らなくなった。以前愚妻の腕時計「コルム」が動かなくなって高島屋の時計売り場に持って行き見積もりを取ったら、何と修理とオーバーホールで七万五千円。じぇじぇじぇのじぇ。やはりメーカーに修理に出すとこれくらいかかるのかと、うんざりしたことがあった。それが頭にあったので、いつも利用している下町の時計屋さんに持って行ったら二万円とのこと。まったく冗談じゃないよと思ったが、動かなければ仕方がない。修理でしばしの別れとなった。

夜は我が酔狂亭で安着祝い。

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