白雲去来

蜷川正大の日々是口実

阿呆列車。

2018-02-26 17:53:31 | 日記
二月二十日(火)晴れ。

ただ列車に乗るためだけに全国を旅することをまとめた有名な紀行文が、内田百閒先生の『阿房列車』(あほうれっしゃ)で、昭和二十五年から昭和三十年にかけ、相次いで執筆した紀行文シリーズ。単行本は『第一阿房列車』、『第二阿房列車』および『第三阿房列車』の全三巻である。私は、いわゆる「乗り鉄」でも「撮り鉄」でもなく、ただ列車に乗るためだけを目的とした旅をしたことなど一度も無い。しかし列車で行く旅と、旅の本が好きである。

車窓に流れる景色を見ながら、これから行く土地のことを思うと胸が高鳴る。と言っても四時間ぐらいが限度である。随分前のことだが、小樽から札幌を経由して、函館まで電車に乗ったことがあった。さすがに退屈して、途中下車して、気分転換をしようと思ったぐらいだ。また、数年前に、盟友と帯広から札幌まで電車で行ったが、車内販売もなく、酒と肴の支度もしなかったので、道中がとても長く感じられて仕方がなかった。まあ早い話が、どんな処でも「酒場」にならないと機嫌が悪いと言うことかもしれない。これが、本当の「阿呆列車」である。

夜は、月に一度の仲良しさんたちとの飲み会を、弘明寺商店街の「花笠」にて開催。昨年、心臓の大手術をして療養をしていた盟友が、久しぶりに出席をして、感激した。少し痩せてはいたが、これから暖かくなるにつれ、体調も良くなるものと思っている。有志で関内へ転戦。

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初カツオ。

2018-02-26 13:21:23 | 日記
二月十九日(月)晴れ。

友人らと連れだって東京行き。来月に予定されている、お世話になった方の「偲ぶ会」の打ち合わせである。ちょうど昼時だったので、「うな重」をご馳走になる。またワインなど、お土産を頂き恐縮する。

帰宅後は、自宅で原稿書き。夕方に、久しぶりに「そごう」の生鮮売り場へ。今年の「初カツオ」を買った。ちょっと高かったが、何せ初ものである。自然と頬がゆるむ。おとなしく酔狂亭にて、月と影とを相手に独酌。

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「王政復古一百五十周年特別記念講演会」

2018-02-26 12:53:15 | 日記
二月十八日(日)晴れ。

國防研究會主催の「王政復古一百五十周年特別記念講演会」が、港の見える丘公園に隣接している、神奈川近代文学館にて開催され、志村馨君と共に出席。文学館に来るのは久しぶりのことである。私の事務所から比較的に近いと言うこともあって、三島由紀夫展など好きな作家の催しがあると度に足を運んだ。

丘公園の中のバラ園を抜けると、横浜に縁の作家、大仏次郎記念館がある。彼が、山下公園の前にあるニューグランド・ホテルで『鞍馬天狗』を書いたことは有名で、ホテルには「鞍馬天狗」の名前を冠した部屋がある。また大仏次郎が明治の横浜を舞台に描いた小説『霧笛』からその名前を取った「霧笛橋」を渡ると文学館である。霧笛橋はベイブリッジが見える最高のスポットで、多くのカップルが写真を撮っている。大仏次郎記念館の前にある洋館が三島由紀夫の小説『午後の曳航』のモデルになったと言われている。

講演会はほぼ満席。第一部は、櫻山神社の宮司である阿部恭久先生の講演。テーマは「慰霊と顕彰から戴く御神徳について」。第二部は、阿形充規先生の「将来を見据えた運動の展開を」である。お二人の先生の講義はとても勉強になった。終了後は、中華街にて直会。二時間ほどで解散。良い一日だった。

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