10月27日(木)晴れ。
寒いと思ったら、ニュースで初霜の便り。初霜と聞くと三島由紀夫烈士の辞世が浮かぶ。益荒男がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾とせ耐へて今日の初霜。「初霜」とは、その年の秋から冬にかけて最初におりる霜。昭和45年11月25日、市ヶ谷の自衛隊東部方面総監室において「憲法改正」などを訴えて、森田必勝烈士と共に割腹自決をした。私は、この事件に影響を受けて民族派運動に入った。人生のターニングポイントとなった出来事でもある。
日本人に最も知られている漢詩の一つに「楓橋夜泊」がある。その最初の詩は、「月落ち烏鳴いて霜天に満つ」である。月は西に傾き、烏の鳴き声も聞こえ、空一面に霜がおりそうな気配が満ち満ちている。(『自然をよむ』・NHK学園より)いかにも寒そうである。
自殺者の葬出て光る 霜柱。とは野村先生の句である。