11月20日(日)曇のち雨。
朝食は、中華丼、ナスの味噌汁。昼は抜いた。夜は、下の子供のお土産の「551」のエビ焼売、手羽蒸し、山芋の「昆布つゆ漬け」。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。最近、山芋の「昆布つゆ漬け」を良く作る。山芋の皮をむいてきれいにし、昆布つゆに漬けて、唐辛子を刻んで入れるだけの簡単なもの。一日ほど冷蔵庫に入れて置いて味がなじんでから食べる。これが結構おいしいし、酒の肴にもなる。たまに、大根、ニンジンを薄切りして、かつお節を多めに入れて昆布つゆに漬ける。飽きないなぁー。起床後から、忘年会の案内状の発送や機関誌の校正などに追われた。
話は変わるが、FBFの今村佳宏さんの「飯場の子」というシリーズがとても面白い。土建業を営む父と、それを支える母。現在は父の後を継いで社長となった今村さんの子供の頃の思い出話と言おうか回想録だ。現在は『第3章・10話「流れ者の労働者(ゴロツキ)と怖い記憶」』。読んでいると昭和の風景が甦って来る。最近は使われなくなったが「飯場(はんば)」とは、「日本において鉱山労働者や土木工事や建築現場での作業員用の給食および宿泊施設のこと」である。是非ご一読を。
高度経済社会への入り口だった子供の頃には、建設ラッシュで、いわゆる「飯場」と言われる宿泊施設が随分とあった。今村さんも書いているように「流れ者」「荒くれ者」の人たちと言うイメージが強く、近寄りがたい場所でもあった。当時は、建設現場に限らず、キャバレーやパチンコ店なども住み込みで働く人がかなりいて、簡単な履歴書と面接ですぐに勤めることが出来た。キャバレーなどで働くホステスさんのために託児所まで完備しているお店もあって、よその土地から流れてきた「訳アリ」の女性もいたものだ。昨今では、キャバレーの看板も見なくなった。昭和がどんどん遠ざかって行く。