11月21日(月)雨。
朝食は、ポークソーセージ、目玉焼き添え、豆腐の味噌汁。昼は抜いた。夜は、カツオのたたき、小籠包、チヂミ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
昨日のブログ「飯場の子」で思い出したのが、私の子供の頃の酒屋さんのこと。当時は、味噌、醤油、ソースに酒も「量り売り」だった。醤油を買いに行くと、酒屋さんに置いてある醤油の樽の栓を抜き、そこから升に注ぎ、持参した瓶に入れてくれる。その時に樽から醤油の出てくるトクトクトクという何とも言えない音がしたのを覚えている。酒屋にお使いに行くと、必ず店の中の立ち飲みのスペースで酒を飲んでいる人たちがいた。今では、それを「角打ち」とか言って若い人の間でも流行っているとか。
その飲んでいる人たちは大体日焼けした肉体労働者が多かった。たまに知っているオヤジがいると「マー坊(私の事です)、ほらこれ食べな」といってタラの加工品の中に緑や赤に着色した物が入っているツマミや三角チーズをくれるのだが、側に行くと飲んでいる焼酎の匂いが強烈で、息を止めたものだった。その頃、酒屋の立ち飲みの主流は焼酎で、オヤジたちはそれを略して「チュウ」と言っていた。今のようにサワーやウーロン茶、ソーダーなどで割らずに、グラスでそのまま飲んでいた。焼酎の質が悪かったのだろうか、日焼けのせいもあろうか、鼻の赤いオヤジが多かった。子供の頃、そんなオヤジたちを見て「大きくなったら絶対にあんな風にはなりたくない」と思ったが、今では、そのオヤジたちとほとんど変わらない呑兵衛となっている。