白雲去来

蜷川正大の日々是口実

漬物の話。

2022-12-22 15:32:24 | 日記

12月20日(火)晴れ。

朝食は、おでん、赤ウインナーに目玉焼き。昼食は、冷食の「焼きおにぎり」2個。夜は、おでん(いささか飽きた)、ミスジ肉、レタスの温サラダ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

家庭菜園をしていてる方から、新鮮な野菜をどっさりと頂いた(22日)。見事な大根、人参、キャベツ、白菜、ネギにサニーレタス、ブロッコリー、里芋など。全てきれいに洗ってあり、恐縮した。新聞紙に包んで保存した。白菜はすぐに塩をふって「塩漬け」にした。2日ほどでちょうど良い味となる。大根の葉は、みじん切りにして、やはり塩をふって、20分ほどしてからさっと洗い、また塩を軽くふり、塩昆布と唐辛子を入れて、押し漬けにする。これがかなり美味しい。人参は、味噌漬けにするつもり。

漬物と言えば、嵐山光三郎さんの『文人御馳走帖』(新潮文庫)の中に、山頭火の「漬物の味」という文章があった。「私は長いあいだ漬物の味を知らなかった。ようやく近頃になって漬物はうまいなあとしみじみ味うている。清新そのものともいいたい白菜の塩漬もうれしいが、鼈甲のような大根の味噌漬もわるくない。辛子菜の香味、茄子の色彩、胡瓜の快活、糸菜の優美、しかし私はどちらかといえば、粕漬の濃厚よりも浅漬の淡白を好いている。よい女房は亭主の膳にうまい潰物を絶やさない。私は断言しよう、まずい漬物を食べさせる彼女は必らずよくない妻君だ!山のもの海のもの、どんな御馳走があっても、最後の点晴はおいしい漬物の一皿でなければならない。漬物の味が解らないかぎり、彼は全き日本人ではあり得ないと思う。そしてまた私は考える。漬物と俳句との間には一味相通ずるところの或る物があることを」。山頭火がまだ放浪の旅に出る前の時代の話だ。

 


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冬将軍。

2022-12-22 14:06:18 | 日記

12月19日(月)晴れ。

朝食は抜いた。いや二日酔い気味で食欲がなかった。昼過ぎに、何か辛いスープが飲みたくなって、たまに家族で行く焼き肉屋へ行きランチ定食に「カルビースープ」を頼んだら、残念な味だった。夜は、おでん、豚肉とキャベツ炒め。350ミリのドライビール2本でやめた。ほぼほぼ休肝日。

ロシアの攻撃でウクライナのインフラが大打撃を被っているそうだ。発電所がロシアのミサイルの標的になり、当然ながら電力不足で電気はおろか暖房も使えないらしい。ウクライナの冬の寒さは北海道の比ではないくらい寒いと、ラジオで辛坊治郎さんが言っていた。

「冬将軍」という言葉がある。冬季にシベリア方面からやって来る、強い季節風がもたらす厳しい寒さをいった言葉で、語源は、ナポレオンを敗退させた厳冬の史実に因んでつけられたものと『歳時記』にある。独ソ戦でヒトラーのドイツ軍を敗退させたのも、その「冬将軍」であったと言われている。ウクライナの人たちは、今度はその「冬将軍」とも戦わなければならない。

歳のせいもあって、寒暖に耐え難くなった。室内の温度が15度くらいになると、つい暖房を入れてしまう。貧乏性のせいか、何か後ろめたい気がする。我が街ヨコハマでさえ、これから寒さが厳しくなり暖房を使用する回数も増える。戦争は止められないかもしれないが、せめて暖房くらい大目に見てあげてほしいと、平和な日本に住む私は無責任にも思ってしまう。杞憂かもしれないが、今のウクライナの姿は、明日の日本の姿かもしれないのだ。防衛費が少しぐらい増えたからと言って、文句なんか言っている場合ではありません。


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