五月十五日(土)晴れ。五・一五事件の記念日。
九時起床、上の子供は、部活とやらでゼイゼイ言いながら出て行った。今日は、五・一五事件の記念日である。本来ならば、岐阜の護国神社で行なわれている「大夢祭」(※大夢は三上卓先生の号)へ出席しなければならないのだが、諸般の理由で断念した。
また、昨日、床屋に行った折に、「後頭部のかぶれがヒドイ」と言われ、午前中に皮膚科に行った。どうも最近、後頭部が痒いと思ったら、かぶれていたか。医者は、原因は分からないが、とにかく塗り薬を出しておく、とのこと。整髪料もつけられずにいるので、なにやら、獄門首のようになって、外に出歩けない。六時から、神奈川県維新協議会の定例会があるのだが、こんな格好では、出席できずに失礼した。
夜は、仕事が一段落した後に、レンタルしたDVDで、「沈まぬ太陽」を見た。その山崎豊子さんの原作は随分前に読んだが、日本アカデミー賞を取ったその映画は、レンタルされるのを楽しみにしていた作品である。
日本航空の労組の委員長を務めた方がモデルとなっているものだが、映画もとても良く、その人の葛藤と航空会社の裏側を描いていて見ていて楽しい。正直言って、「アバター」よりも十倍も良い映画だと思った。
その原作が話題になった頃、うろ覚えで、間違っていたら申し訳ないが、確か週刊新潮で、モデルとなった人が、共産党系の労組の委員長で、彼の度重なる懲罰的人事や、小説に書かれているようなことは、過大である、とか言うことが記事になっていた。
私は、共産党であろうが、社民党であろうが、主義主張よりも、もつと大事なことは、信念に基づいて、いかに「正義」を行なうかにあると思っている。今日の日本航空の破綻は、その親方日の丸的な体質と、ある面、政治に翻弄された結果ではあるが、その一面が、映画の中にもよく描かれている。楽しめた映画だった。