白雲去来

蜷川正大の日々是口実

菜種梅雨 寒し便器は桶である

2012-03-26 18:52:55 | インポート

三月二十五日(日)晴れ。

 

 明日から、愚妻の母が青森から上京し、一週間ほど我が家に泊まるので、朝から二階を大掃除。私は、一人で一階に寝ているが(トイレが一階にしかなく、降りてくるのがめんどうなので)、義母がいる間は、私が二階に寝て、愚妻は母と仲良く一階で寝ることになる。私の布団を二階に上げたりと、ちょっとしたお引越し。

 

 午後から、事務所へ。日曜日とあってさすがに郵便物はないが、私の機関誌の準備をするために資料の整理をした。もう少し暖かなったら、本格的に資料の整理を行おうと思っている。事務所の引き出しには、野村先生に関する資料が、ただガサッと入れてあるが、それをスクラップブックに入れたり、テーマ別にパソコンに入力をするつもり。

 

 「河野邸焼き討ち事件」関係の、引き出しを見ていたら、その事件にて野村先生が千葉刑務所に下獄中に、三上卓、毛呂清輝、葦津珍彦の諸先生らが出した手紙が出てきた。残念なことに、三上先生の物は、手紙の中身がなく、封筒だけである。しかし三上先生が亡くなられる前年に出した手紙の表面には、当時千葉刑務所の看守が書いた、先生の称呼番号(94番)や工場(3工)、そして居房番号(八下10房)などが書かれていた。

 

 野村先生の獄中句集「銀河蒼茫」の春の句の中に、「八下独居はいかにも古めかし?い造りなり」と前書きして一句、「菜種梅雨 寒し便器は桶である」とあ?る。尾籠な話で恐縮だが、当時の古い刑務所の独房などでは、水洗の設備がなく、桶で用を足して、朝の出役の際に廊下に出しておく、という前近代的なものだった。もちろんそれを洗って戻すのも懲役の仕事だった。従って、連休など休みが続くと、房の中は臭気でたまらなかった。

 

 そういった環境の中で先生は十二年もの歳月を獄中に過ごし、学び、書き、思索したのである。自堕落な日々を過ごしている私に、この三上先生が野村先生に宛てた手紙の封筒は、ガツンと心に響いた。

Img605※三上先生の封筒。残念ながら中身がない。


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ふぐの会。

2012-03-25 12:13:24 | インポート

三月二十四日(土)曇り

 珍しく、愚妻も子供たちも何の用事もなく、家にいるので、みなとみらいにでも行こうかとも思ったが、家の片づけを始めたら止まらなくなり、ええいままよっと家族を総動員して、掃除を行った。

 

 格闘、三時間余。家がきれいになるのは、何となくウキウキする。春だもんね。ブログを二日分更新して、機関誌「燃えよ祖国」の準備を済ませてから、子供たちの夕食を作った。

 

 今日は、私の仲良しの人たちと、「ふぐの会」を催す。まあ、私の誕生日を口実に、今年最後の「ふぐ」を味わおう、という試みである。場所は、伊勢佐木町から一本裏通り、その昔は外人バーや小さなBERが沢山あって、小遣いを使い果たしてしまうことから「親不孝通り」と呼ばれた場所である。もちろん、今ではそんな面影のかけらもない。

 

 お店は、私の好きな「山田屋」という、横浜では知る人ぞ知る、ふぐの名店。と言っても値段はリーズナブルで(ふぐでは安いという意味で)、味も中々である。集まったのは、私と愚妻を含めた十人。小枝ちゃんは体調不良で欠席。さすがに、頂いたケーキにろうそくを立てて、ハッピーバースディの合唱は、ふぐ屋には似合わなかったが、とても楽しい会となった。

 

 その後、サリーのお店に転戦。十一時を回って解散。子供たちの待つ我が家に最大戦速で帰宅。


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おでんと「あんぽん」を肴に独酌。

2012-03-24 14:46:46 | インポート

三月二十三日(金)雨。

 秋の雨は好きだが、寒い時期の雨は、ほとんど憂鬱になってしまう。午前中は、自宅で簡単な原稿を書いてから、資料整理。

 

 午後一時、「群青の会」の大熊雄次氏と黄金町駅で待ち合わせて、入院している藤巻強氏を見舞う。少し、落ち着いた様子。一日も早い平癒を祈るのみ。

 

 大熊氏から、ソフトバンクの孫正義のことを書いた「あんぽんー孫正義伝」(佐野眞一著・小学館)を、「まだ読んでいませんのでしたら」と頂いた。合わせて、上の娘の進学祝も。忝い。三時半の歯医者の時間まで一時間半ほどもあるので、みなとみらいのスタバでお茶をしながら、読んだが、面白くて、あっという間に半分ほども読んでしまった。正直言って、取材をさせて頂いておきながら、ここまで書くか、と思わないでもないが、そこは書き手の性格だから仕方がない。今日は、この本を肴に一杯やるつもり。

 

 夜は、寒いので「おでん」を煮た。「一粒の麦」をお湯割りでやりながら、「おでん」と「あんぽん」で酔った。夜、京子ちゃんと、娘のアイリちゃんが来訪。何かと思えば、誕生日のプレゼントですと「赤霧島」の一升瓶を頂いた。いやはや散在させて申し訳なし。嬉しい一日だった。


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万年筆の事。

2012-03-24 14:23:52 | インポート

三月二十二日(木)曇り。

 ぼやっーとしていると、ついブログを更新するのを忘れてしまう。やらなければならないことは山ほどあるのだが、気が急くばかりで、何から手を付けて良いか分からなくなり、つい無駄な時間を過ごしてしまう。別に、ブログを更新しなくとも、誰からも文句を言われる筋合いはないのだが、登山と一緒で、ある意味「魂の記録」であるから、おろそかにはしたくないと思っている。

 

 登山は、審判のいないスポーツである。一人で登れば、証言者もいない。「頂上に登った」と言えば、疑う者はまずいない。だからと言って、頂上に行かずに「登った」と言わないのは、それがクライマーの魂の記録だからだろう。

 

 友人から、誕生日祝いに、皮の万年筆ケースを頂いた。万年筆は、以前、他の友人から、誕生日のたびに毎年一本ずつ頂き、その人から頂いた物だけで六本もある。その他、自分で買った物や、家族から貰った物を入れると、十本ほどもあるだろうか。大体、一本一万円程度のものだ。昨年の、還暦のお祝いとして、後輩たちから、「モンブラン」をプレゼントされた。高価なものだから、本を一冊上梓した際に、モンブランを贈って頂いた人たちに、それを使って署名して送ろうと、まだ使用していない。

 

 万年筆は、太書きの物が好きだ。原稿はパソコンで書くが、手紙は必ず万年筆で書く。字は自己流のかな釘、恥ずかしいほど悪筆だが、手書きで出すことによって、相手に誠意が伝わるような気がする。それでも、お礼の手紙なども、忙しさを理由に、つい遅滞してしまう。この悪い癖を直さなければと思っている。

 

 夜は、スーパーでうまそうな鰹があったので、「一粒の麦」を友として家飲み。しかし、今の時期の鰹は、田舎から就職で出てきた小娘みたいで、精一杯おしゃれをしているが、所詮は小娘、といった味だ。その小娘が夏を迎えると、女らしくなり、味も良くなる。たとえが余り良くないか


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北海道青年フォーラムのご案内。

2012-03-22 15:33:14 | インポート

三月二十二日(木)晴れ。

謹啓  厳冬も峠を越え春が間近となりましたが、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、季節は春を迎えようとしておりますが、我が国の先行きは依然として寒々としております。またもや中共は南京大虐殺という虚構を外交に持ち出し、韓国も沈黙を保っていた盧 泰愚大統領までが従軍慰安婦なる架空の娼婦達に対して謝罪を要求し始める有様であります。今まで場当たり的な弱腰対処に終始し、毅然とした外交姿勢を示してこなかったツケが回ってきているのであります。

これは中共や韓国が横暴なのではなく、戦争放棄という平和憲法の美名に飾られた占領臨時法を守りさえすれば外交はすべて上手くいくと甘い錯覚をしてきたわが国の問題であります。この病根は根深く、諸外国に国家存亡の手綱を委ねてしまっている日本国憲法から払拭しなければなりません。外交と戦争は表裏一体であるという極めて当たり前のことを理解できない政治家たちに安心して国家に運営を任せておくわけにはいきません。

そこで、今回は「独立国家の基本は自主防衛」「外交のバックは軍事力」である、という至って正当で分かりやすい主張をしておられる元・統合幕僚学校長の田母神俊雄先生をお招きして講演会を開催致します。毅然とした詩論を展開される先生の講演を拝聴させて頂きたいと存じます。ご多忙の処とは存じますが、みなさま御多数のご参加をお誘い申し上げます。 

                                   謹白

 北海道青年フォーラム
       代表世話人 田中 清元
       代表世話人 前田 伏樹

         記
日時/平成24年4月14日(土) 午後6時~8時半
場所/かでる27  502号室(札幌市中央区北2条西7丁目)

講師/田母神 俊雄先生・元航空幕僚長
講演/独立国家の基本

来賓/蜷川 正大・二十一世紀書院代表
   木村 三浩・一水会代表
   隠岐 康・群青忌実行委員会委員長

 会費/1000円・学生フリーター無料 


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