五月六日(月)曇り。
ゴールデンウイークも今日まで。といってもどこかに旅行したわけでもなく、酒と肴と友と原稿の日々だった。テレビでは長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の国民栄誉賞の特集をほとんどの局で行っていた。当然ながら日本テレビの特番が良かった。
私は、巨人・大鵬・卵焼きの世代である。憧れは長嶋茂雄だった。銭湯に行けば、下駄箱の3番の札を争って取った。大人になって、野球にそれほど興味がなくなったが、それでも巨人しか知らない巨人ファンは変わらなかった。
考えてみれば、私の世代は、芸能界では石原裕次郎や美空ひばり、野球は、長嶋、王、金田といった選手を現役で見ることが出来た。相撲は、栃若時代。東京でオリンピックが開催され、人類が月に降りて、衛星放送が始まってライブでケネディの暗殺の瞬間を見た。まあ思いつくままに、順番も整っていないが、いい時代を生きてきたと思っている。戦争に巻き込まれることもなかったし・・・。
歳のせいか、長嶋や松井の特番を見ているとすぐに涙腺が緩む。「政治利用」だって?いいじゃないの。皆が元気になれば。本当かどうかは知らないが、園遊会に招かれたり、勲章をもらったりする節操のない元左翼がいると言うぐらいだから。そうか力道山にも何か賞を上げたらいいのに。
一日、家族そろってのんびりと過ごした。毎日が連休だが、ゴールデン、黄金と呼べるような輝きがないのが浪人の辛さである。しかし良いことはあるものでもう四十年もお付き合いのある斉藤義一氏が千葉からの帰りと言って、立派なカツオを一本と苺を届けてくれた。更に、やはり千葉のK氏から北海道の「ししゃも」が宅急便で届いた。七時に原稿を終えて、早速「カツオ」で一杯やった。至福の時である。「ししゃも」は明日にしようと思っている。嚢中に銭はなくとも友がいて肴があって酒がある。これ以上何を望もうと言おうか。
※カツオ三昧。左は、カツオと帯広の越冬山芋を麺つゆで合えたもの。右は、刺身にニンニクをうんときかせて玉ねぎと長ネギを山のように乗せた刺身。ふふふ。ふふふなのである。