五月二十五日(土)晴れ。
我が家の墓碑銘を見ると、二十三日は岳父の命日。そして今日は、私がこの運動に入った時に指導して頂いた小早川久之先生の命日で、三回忌にあたる。亡くなられる少し前に、小早川先生宅へ陣中見舞いに行った。メンバーは、民族革新会議の山口申、岡田尚平、犬塚博英の諸先生に、小川和彦氏と小早川先生と長年のお付き合いのあり、過日定年退職した某電鉄会社の副社長氏に私。思い出話に花が咲いての一献会となった。平成二十三年の今日亡くなられた。合掌。
今日は、楠公祭である。赤坂の乃木神社でお祭りが行われ、当初出席予定でいたが、「大吼」と「燃えよ祖国」の校正に追われてとても時間が取れず、松本佳展君に代理出席して頂いた。古い同志の三沢浩一氏からも、「当日お会いできますことを楽しみにしています」とメールを頂いたが、それどころではなく、朝の七時から、夜の七時まで、目一杯仕事をしていた。
また、我が家と隣接している土地鉄工所があったのだが、そこが倒産して売却され宅地となる。昨年は、その解体工事で家は揺れるし、騒音と振動で落ち着いて原稿を書くことも出来なかった。それに対して、丁寧な説明もなく、近所の人が余りにも工事がひどいので「家屋調査」を申し入れた所、何と工事が終わる少し前に調査が来た。工事が開始される前に家屋調査をしなければならないのに開いた口がふさがらなかった。その施主というのが、青年商工会議所の役員をしていると言うのだから二度びっくり。
倒産して、夜逃げ(約二年間)をしなければならない会社を一族で経営し、倒産した後は、近隣に何の説明もなく、解体と造成工事を行う。全く常識に欠けているとはこのことである。そんな男が、商工会議所で若手経営者の指導をしていると言うのだから、ブラックユーモアかもしれない。
その後、紆余曲折あって造成後の建築業者が変更となり、再び、宅地の造成と住宅の建設が始まると言う。何せ大規模な開発であり、普段は閑静な住宅地なのだから、土曜日の工事は中止してほしいと要求したところ、「できません」とのこと。また現在は道路として使用している所を盛土して、そこに住宅を建築すると言う。それに対して近隣が、「何もわざわざ道路だった所に家を建てるのではなく、適切な用地があるのだから、考え直してほしい」と言えば、「擁壁にかかるお金が大変」とか「今更設計変更するのには、費用や手続きが大変」などと言って近隣の要望を何一つ受け入れることをしない。
自分の土地に、どのような建物を建てようが、合法である以上仕方がないが、今まで住んでいる人たちの迷惑を考えずに、営利至上主義で他人のことなど関係ない。という企業体質はいかがなものかと思う。近隣の人たち、十数所帯がその企業に「申し入れ」をすることにしたが、あくまで「申し入れ」なので、聞いてくれるかどうかは相手次第。もし、全く無視するならば、市長、建築局、人権委員会等にも申し入れると、近隣の皆さんで意見の一致を見た。
笑止なことに、その会社はスポーツ施設を経営していると言う。営利のためなら近隣住民の迷惑は関係なく、健全をモットーとするスポーツ施設の経営とは片腹痛い。最悪の場合は、そのスポーツの協会にも、住民の声を届けたいと思っている。