五月七日(火)晴れ。
ゴールデンウイークが終わって巷は仕事モードになって、東証は約五年ぶりに一万四千円台を回復し、円安もすすみ一ドルが百円に迫ろうとしている。アホノミクスではなかったアベノミクスとか言うものの効果かもしれないが、良く考えてみれば、何か効果的な経済政策を行ったのか・・・?。何もしていないにも関わらず、このとりあえずの景気の上向きはいったいなんだ。まあ東証も円安も、我が家と私には何の恩恵もないので、関係ないか。
ゴールデンウイーク終盤になると、何処のニュースも、帰国でごった返す成田空港や新幹線、渋滞する高速道路を映す。貧乏人の僻みではないが、ゴールデンウイークは、旅行費がべラボーに高い。そんな中で家族で旅行に行っていた子供が、インタビューに答えて、「ハワイに行ってました。楽しかった」何て言うのを見ると、コノ、コノ、ウンニャロメー!と、独りごちる。こちとら、いつもゴールデンウイークや盆暮れ正月の三が日を避けて旅をするのに。まあ、普段の日に休めない人たちの方が多いのだから仕方がない。
午前中に、「実話ドキュメント」へ第百三十回目の連載原稿を送る。今回のテーマは「東洋文庫を読む」である。東洋文庫を初めて読んだのは、宮崎滔天の「三十三年の夢」だった。旅行記が好きなので以来、何冊か読んだが、東洋文庫は、平凡社だけではなく、日本と日本人が誇る叢書シリーズであると思っている。
東洋文庫の大きな特徴は、日本、中国、朝鮮、北アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア、西アジアなどを含むアジア全域の各地域に関する古典作品を日本語によって提供するもので、時代は古代から現代にまで及び、扱う刊行分野の特色も文学、歴史、宗教、思想、芸術、旅行記、自然科学などの伝統的分野のみならず、紀元前の古代から二十世紀までの(日本から地中海までの)外国人によるアジア地域研究や、ユーラシア・アジア紀行探検などもある。「東洋」という名に象徴されるように、東洋の古典的遺産を日本・中国・韓国はもちろん、インドや中近東、中央アジアまで広く紹介しようという意図で創刊された。
夜は、「チヂミ」と頂き物の「山芋」を「鬼おろし」で荒くおろした中にマグロのブツ切りを入れて、練りワサビをたっぷり利かせた「マグロのやまかけ」に玉ねぎを甘酢に漬けたものを肴に酔狂亭で月下独酌。九時過ぎに眠くなり早めに布団に入った。