白雲去来

蜷川正大の日々是口実

我を滅ぼすカツオよ芋焼酎よ。

2013-05-02 10:11:21 | インポート

五月一日(水)曇り。

いやはや良く寝たものだ。昨夜は六時過ぎに寝て、途中、トイレに起きて時計を見たら十一時半。それから再び寝て、目が覚めたのは六時。お腹が空いてめまいがした。

当然朝食は、しじみの味噌汁。先日、市場で安かったので沢山買い置きしておいた。一晩砂出ししてから小分けにして冷凍にしておく。飲んだ翌日は、しじみの味噌汁に限る。それに納豆、アコウダイのかす漬け。二日酔いでも、熱があっても、朝は腹が減って目が覚める。朝食が一番好きだ。

家族が、皆出かけた後は、のんびりと朝風呂。背徳の時間である。誰に迷惑をかけている訳でもないのに、「申し訳ない」と思ってしまうのは貧乏人ゆえか。

二時半から、病院で常備薬を貰い、その足で近くの書店へ。あっという間に読了してしまった浅田次郎の「一路」の下巻を購入。今時珍しい「純喫茶」で一時間ほど読んだ。やらなければならないことは山ほどあるのに、こんなことをしている場合ではないのだが。そうか冷蔵庫がスカスカなので、みなとみらいのスーパーまで行って買い物。いいカツオがあった。九百八十円。こんなものか。もちろん買って今夜の肴に。

家族には、以前、大日本一誠会の仲程通也氏から頂いた「大和」の「メンチカツ」。これが美味しい。しかし揚げ方にコツがあり、最初の頃は良く、外はコンガリ、中は生としてしまった。今はもうプロ級である。他には、私の得意の「タコネギ」と上の子供のリクエストの「豚のナンコツ」の煮物。煮こぼししてから再び、昆布とかつお出汁でじっくり煮てから塩と酒とみりんで味付け。「圧力鍋」が苦手なので、魔法瓶のような鍋に入れておくと、自然に柔らかくなる。実に重宝な鍋である。

撮りだめておいた「あましゃん」と「八重の桜」を見ながら、世間の事はどこ吹く風と、三分の一ほど残っていた「黒霧島」で晩酌。嗚呼、カツオよカツオ。われを滅ぼすカツオよ芋焼酎よ。


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朋、遠方より来て大破・轟沈。

2013-05-02 09:48:01 | インポート

四月三十日(火)晴れ。

正午から食事会があるので朝食はパスしようかとも思ったが、やはり人生の大事な一食、我慢できずに簡単な食事をとった。

正午、千葉や和歌山から来訪した友人らと、中華料理で一献会。久しぶりの人もいるが、知った顔ばかりなので和やかな会になった。主賓のリクエストで土曜日に続き、今日も「菜香新館」へ。最近は、「菜香」、「均元楼」「安記」「中華飯店」の四軒に定着している。

メニューは、大体いつも一緒。「蒸し鶏」「レバーの冷菜」(土曜日のみ)「ホタテ貝のニンニク蒸し」「エビ春巻き」「大海老のマヨネーズ和え」「チャーシュークレープ」「スペアリブ」「海老ワンタンスープ」に、季節の料理が一品。乾杯は「青島ビール」。そして甕出しの紹興酒。そうそうスペシャルゲストは、サリー姐さんに、先ごろ某ホテルを退職したY氏。

和歌山に帰ると言うO氏が新幹線の時間に余裕があると言うので、ホテルのバーに転戦。O氏が最近気に入っている「黄色のシュワシュワ」(これでホテルの支配人は分かってくれた)で乾杯。窓からの横浜港の景観を肴に、「黄色のシュワちゃん」を二本空けて解散。

珍しくO氏が、「半端な酒ですねェー」などと言うので、Y氏を伴って野毛に転戦。「福田フライ」も「叶屋」もまだ開店前なので、野毛本通りの蕎麦屋「東京庵」へ。お茶割を三杯飲めば談論風発。〆は「福田フライ」と叫んで、突撃。酎ハイに「あさり」「玉ねぎ」「串カツ」「牡蠣」を各一本。時計を見ればちょうど六時。考えてみればもう六時間も飲みっぱなしである。

私と、O氏はここでTKO気味で解散。聞く所によれば、Y氏はあれから勤務を終えた友人を誘って三軒転戦し、最後はラーメンで〆たそうである。むむむ恐るべし。

帰宅したのは六時半。そのまま布団に入って爆睡。目が覚めたのは翌日の朝六時。反省度★5つ。


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ノンフィクションの「巨人」が、「虚人」に?

2013-05-01 12:22:24 | インポート

四月二十九日(月)晴れ。昭和の日。

 起床後に玄関に国旗を掲げる。先帝陛下を偲び遥かに多摩御陵を遥拝する。

 一日、何もせずにひたすら思考停止のまま時が過ぎて行く。何とか体にエンジンをかけて、機関誌の編集を行った。夜に町内の人たちとの月に一度の飲み会があることを思いだし、松原商店街へ「かつお」を買い出しに行った。

 私は、カツオは背よりも腹の方が好きである。何か脂がのっているような気がする。少し早めにラーメン屋の「たつ屋」に行き、カツオで一杯。終了後は、となりの「魚くま」へ寄ってから帰宅。

知り合いの編集者からすごい内容の本が送られてきた。それは「ノンフィクションの巨人」とまで言われた作家の佐野眞一氏の剽窃(ひょうせつ・他人の詩歌・文章などの文句または説を盗み取って、自分のものとして発表すること)問題をすっぱ抜いた本である。

佐野眞一氏と言えば「週刊朝日」誌上にて橋下大阪市長の出自をスキャンダラスに描いて問題になったことが記憶に新しい。私は佐野氏の書いた「阿片王」などは好きな本だが、主人公の里見甫の若き頃に関して取材不足であることを、あるサイトで知った。その時は、まああまり気にもしなかったが、業界では佐野氏の剽窃・盗用はかなり有名だったらしく、送られてきた本には、その実情が生々しく語られている。

Photo_3※宝島社から発売されている「佐野眞一が殺したジャーナリズム」。1143円。すごい本です。


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立て続けに良い本を読んだ。

2013-05-01 10:29:46 | インポート

四月二十八日(日)晴れ。

 世の中は、ゴールデンウィークなどと浮ついているが、こちらとしては単に無聊な日々の繰り返しに過ぎない。こんな時に、ガアーッと仕事をすれば良いのだが、体と思考だけは連休モードに入ってしまっている。

 午後から、家族で買い物。五月に二人の子供がそれぞれ修学旅行へ行くので、それに着て行く服を買いに伊勢佐木町へ行った。私は、子供の服などを見ても分からないので、有隣堂で書籍浴。書評にあった浅田次郎の「一路」上下、中央公論社刊、各千六百円。主人公の小野寺一路が父の不慮の死を受けて、突然、参勤交代の御供頭をつとめることになる。唯一の手掛かりは先祖伝来の「行軍禄」のみ。江戸までの道中の苦労話やお家騒動ありで、待っている間に、半分以上読んでしまった。これは絶対に映画になると思った。

Photo_2※これから下巻を読みます。

 今月は、劇作家の高木尋士さんが最近上梓し、贈呈頂いた「フクロウのいる部屋」(集英社刊・1400円)もとても良かった。高木さんがフクロウの「コトバ」と一緒に生活していることは高木さんのブログやFBで知っていたが、どのような暮らしぶりかは、この本を読むまでは知らなかった。まずフクロウの「コトバ」を飼うまでのいきさつ、その生態と暮らし、まるで子育て奮闘記を読んでいるようだ。

高木さんは、原稿に向かう前に、こう自問するそうだ、「僕の書く脚本は生きているだろうか。僕の言葉に命はあるだろうか。僕の創る作品は、世界を撃つだろうか」と。毎日、暗くなれば酔っぱらっている私などとは大違いである。またフクロウは、「一日のほとんどをぼんやりしている。寝ているのか起きているのか分からない。とぼけた顔でおっちょこちょい。遊ぼうとしたら遊んでくれないが、相手にしないとちょっかいを出してくる。」らしいが、そうすると私もフクロウに似ているのかもしれない。

Photo※まるで「詩」を読んでいるような爽快感と感動がある。是非読んでみて下さい。
良い本を読んでいる時は、いい酒、美味い肴、良き友と一緒にいるのと同じような気がする。

夜は、カメ&アコちゃんを誘って、地元の焼き鳥屋さん「だんらん亭」へ行った。ここのおかみさんとは同級生。一時間ほど飲んでから「やまと」に転戦して帰宅。


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