四月二十九日(月)晴れ。昭和の日。
起床後に玄関に国旗を掲げる。先帝陛下を偲び遥かに多摩御陵を遥拝する。
一日、何もせずにひたすら思考停止のまま時が過ぎて行く。何とか体にエンジンをかけて、機関誌の編集を行った。夜に町内の人たちとの月に一度の飲み会があることを思いだし、松原商店街へ「かつお」を買い出しに行った。
私は、カツオは背よりも腹の方が好きである。何か脂がのっているような気がする。少し早めにラーメン屋の「たつ屋」に行き、カツオで一杯。終了後は、となりの「魚くま」へ寄ってから帰宅。
知り合いの編集者からすごい内容の本が送られてきた。それは「ノンフィクションの巨人」とまで言われた作家の佐野眞一氏の剽窃(ひょうせつ・他人の詩歌・文章などの文句または説を盗み取って、自分のものとして発表すること)問題をすっぱ抜いた本である。
佐野眞一氏と言えば「週刊朝日」誌上にて橋下大阪市長の出自をスキャンダラスに描いて問題になったことが記憶に新しい。私は佐野氏の書いた「阿片王」などは好きな本だが、主人公の里見甫の若き頃に関して取材不足であることを、あるサイトで知った。その時は、まああまり気にもしなかったが、業界では佐野氏の剽窃・盗用はかなり有名だったらしく、送られてきた本には、その実情が生々しく語られている。