白雲去来

蜷川正大の日々是口実

衣食足りて礼節を知る。

2016-01-18 18:01:57 | 日記
一月十七日(日)晴れ。

ニュースを見ていると、相変わらず中国人旅行者の「爆買い」に期待して、経済が上向いたの、どうしたのと真面目な顔で経済学者や評論家がのたまっている。この経済評論家とか言う人たちは、私に言わせると、「後出しじゃんけん」的な結果論を述べる、ほとんど詐欺師のような人たちばかり、と言ったら言い過ぎだろうか。

大体、中国人旅行者の「爆買い」を当てにするなんて品性下劣である。と言う経済人がいないのだろうか。そんな一時的な物に一喜一憂する日本の経済って何。情けないとは思わないのかねェ-。そのくせ空港や、観光バスでの中国人のマナーの悪さを鬼の首を取ったように報道する。もし中国人の「爆買い」の恩恵を受けていると思うのならば、空港に掃除の係りやゴミ箱を増やしたり、駐車を誘導する警備員くらい手配をすればいい。マナーを丁寧に教えてあげれば良いだけの話ではないか。ちょっと前までは、日本人だって海外でのマナーの悪さが評判になった時代だってあった。例えばアジア各地で日本人を見て現地の人が、「しゃっちょうさん(社長さん)」と声を掛けてくるのは、「アホバカ・スケベ親父」と言う意味で、ハワイやバリで日本人のネェちゃんが「イエロー・キャブ」なんて陰口を言われていたこともあった。

「爆買い」で日本に来る人たちだって、悪気でやっているのではないということを理解してあげるのが大人の所作というもの。解決方法は、日本の観光地に「衣食足りて礼節を知る」という看板を立てる。何たって中国の法家、管子の言葉ですから、彼ら彼女らが知らないわけはないでしょう。

ガソリンをいつも入れているスタンドでは一〇四円。こんな安値は久しぶりのことと喜んでいたら、詐欺師ではなかった評論家のセンセイが、「こんなにガソリンが安くなると、産油国の経済が疲弊し、輸出に頼っている日本の経済が冷え込んでしまう」と嘆いていた。ガソリンが、二百円に近くなった頃は、「こんなにガソリンが高いと、流通に支障が出る」と悲憤慷慨していた。では一体幾らなら、日本も産油国も丁度良いのか。円高に円安。どちらも恩恵を受ける企業や人もいれば、反対に困ってしまう企業もある。一体、円が幾らなら双方シャンシャンとなるのか教えてほしいものだ。そんな都合の良い円安や円高があるものか。学者の皆さんは結果において嘆いたり批判したりするが、決して結論を出さない。政治家の批判をしても、「じゃあお前がやってみろ」と言われたなら、決してできないのに決まっている。口八丁、手八丁の気楽な商売で実に羨ましい限りだ。まあ日本の経済に何の貢献もしていない私が言っても始まりませんがね。

久しぶりに松原商店街へ行き「魚孝」でマグロを買い、帰宅後は斎戒沐浴した後に録画しておいた「都道府県対抗女子駅伝」を見る。アンカーでものすごいドラマがあった。駅伝はいいなぁー。

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アジアは女性の時代か。

2016-01-18 17:28:28 | 日記
一月十六日(土)晴れ。

古いお付き合いの長谷川光良氏の宴席が六時から新宿の中華料理店にて開催され、当初出席予定だったが体調悪く欠席した。まだ東京まで行って飲食をするほど体調は快復していない。欠礼のメールを送る。

台湾の総統選挙にて野党、民進党の代表である蔡英文さんが国民党の候補を破って勝利した。そして新しい総統に就任する。台湾において初の女性の総統の誕生である。そう言えば韓国の朴槿恵大統領も韓国初の女性の大統領。また先日の選挙で勝利したミャンマーのアウンサン・スーチーさんも、ミャンマーにおける初の女性大統領と期待されたが、ミャンマーの国会において、与党が今月提出した憲法改正案のうち、「外国人の家族がいる人物は正副大統領になれない」とする条項の改正案を否決され、今の所スーチーさんの大統領の就任が難しくなった。
アジアは良くも悪しくも女性の時代になった感がある。日本は・・・。わたくしは個人的には稲田朋美さんを応援している。将来の総理候補として頑張って貰いたいものだ。

蔡さんも総統になったら、国民の顔色を窺って、朴さんのように反日的な政策を打ち出さないようにしてほしいものだ。台湾へは何度か訪れたが、昔の日本の良さがそこかしこに残っていて、好きな国だ。蔡総統の今後を注視したい。どうか期待を裏切らないでほしいと願っている。そしていつの日か、台湾の独立を実現してほしいものだ。

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思えば、恥多き人生だった。

2016-01-16 11:56:46 | 日記
一月十五日(金)晴れ。

ちょっと前までは今日が「成人の日」だった。私が二十歳の時は、関内駅近くの文化体育館という所で「成人の日の集い」が行なわれていたが、参加はしなかった。何か用事があったわけではないけれど、チャラチャラしている同い年の連中を見て、「ガキじゃねえよ」と斜に構えていたからだ。一人っ子で育ったせいか「群れる」のが好きではなかった。昭和四十六年、西暦で言えば一九七一年のことだ。早生まれであったので、同じ歳の人たちより一年遅れて成人となった。

1971年(昭和46年)ベストセラー
■日本人とユダヤ人(イザヤ・ペンダサン著、山本七平訳)※
■二十歳の原点(高野悦子)※
■ラブ・ストーリィ(E・シーガル)
■戦争を知らない子供たち(北山修)
■冠婚葬祭入門(塩月弥栄子)
■続・冠婚葬祭入門(塩月弥栄子)
■さすらいびとの子守唄(北山修)
■青春の道(御木徳近)
■誰のために愛するか(曾野綾子)※
■立ち尽くす明日(柴田翔)※
※印は読んだことのあるもの。

1971年(昭和46年)出来事
■NHK総合テレビが全番組カラー化を実施
■NASDAQによる証券取引はじまる
■『仮面ライダー』放映開始
■第48代横綱・大鵬が引退表明
■マクドナルド日本第1号店が銀座にオープン
■円変動相場制移行
■オープン懸賞広告規制施行
■アポロ14号、月に着陸
■群馬テレビ・千葉テレビ開局
■沖縄返還協定の調印式挙行
■明治公園爆弾事件
■阪神の江夏がオールスターゲームで9連続奪三振
■プリンスホテル設立
■東京都八王子市で日本初のノーカーデーを実施

1971年(昭和46年)ヒット曲
1位 わたしの城下町 小柳ルミ子 110.3万
2位 知床旅情 加藤登紀子 102.8万
3位 また逢う日まで 尾崎紀世彦 92.8万
4位 傷だらけの人生 鶴田浩二 77.9万
5位 ナオミの夢 ヘドバとダビデ 66.6万
6位 よこはま・たそがれ 五木ひろし 60.6万
7位 花嫁 はしだのりひことクライマックス 60.5万
8位 雨のバラード 湯原昌幸 55.5万
9位 望郷 森進一 54.5万
10位 さらば恋人 堺 正章 52.9万
■日本レコード大賞:また逢う日まで(尾崎紀世彦)
■日本有線大賞:傷だらけの人生(鶴田浩二)

と言う時代だった。何処で何をしていたかと言うはっきりとした記憶はないが、前年に起きた三島・森田両烈士の自決事件の影響を受けて民族派運動を志した年であったことは間違いない。「あれから三十年」どころか四十五年にもなる。思えば、恥多き人生だった。これから何年生きられるのか分からないが、せめて恥の上塗りとなるようなことの無いように気を付けなければと思っている。

そんな感慨を肴に酔狂亭でリハビリの缶ビールを二本。まだ体調悪し。

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何、世界に衝撃が走った?

2016-01-15 18:22:05 | 日記
一月十四日(木)晴れ。

当然ながら、朝布団から出るのに気合が入る。その昔、時間が来れば容赦なく起こされた頃は、あきらめもあってシャキっとしたが、もう当時と違って若くもないので早朝に起きるのが辛い。

朝食時に、「あさチャン」という情報場組を見ていたら、女性アナウンサーが「世界に衝撃が走りました」(聞き間違いだったらごめんね)
というから何かと思ったらSMAPの解散のことだった。確かに国民的アイドルかもしれないが、「世界に衝撃が走る」ようなことではないだろう。かつてのニューヨークにおける「911テロ」や「フセインの処刑」あるいは少々古いが「ケネディ暗殺」のようなニュースならば世界に衝撃が走ったに違いないだろうが、たかが(と言っては失礼か)アイドルグループの解散騒動で「世界に衝撃が走る」などと表現するのは、あまりにも安易、かつ一般常識に欠けていると言われても仕方あるまい。北朝鮮の核実験、トルコやインドネシアでの無差別テロなど、それこそ世界の人たちを震撼させるニュースが続いている時に・・・。まあ日本は平和と言おうか、ノーテンキと言おうか、まっ勝手に騒いで下さいと言う感じですかね。

まだ体調が完全ではない。熱はないのだが、咳が止まらず痰がからんで仕方がない。当然ながら酒が不味い。リハビリと称して缶ビールを飲んでいるがせいぜい二本が限界である。もう半月か。こんなに長引くのは初めてのことかもしれない。参った、参ったサンタさん、である。

アマゾンで『近世快人伝ー頭山満から父杉山茂丸まで』という本を買った。サブタイトルが凄い「生命知らずの大バカ者―国士からテロリストまで玄洋社の破天荒な男たち」というものである。著者は杉山茂丸の息子さんの夢野久作。発行は「文春学藝ライブラリー」である。「人物伝」が好きで、興味のある人たちの物はためらわずに買う。好きな本や映画が傍らにあるのに、酒が美味くないとは残念である。

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あの雪の日から二十九年か。

2016-01-14 12:18:24 | 日記
一月十三日(水)晴れ。

あれから二十九年か・・・。昭和六十二年の今日、横浜は昨夜からの大雪で銀一色の世界となっていた。いつか読んだ二二六事件を扱ったコミックに、栗原安秀少尉が立ち並ぶ兵を前にこう訓示する。「これよりご聖断を仰ぎ、妖雪を払い、昭和維新を断行する」。めったに降らない雪を見ると、いつもこの栗原少尉の言葉が浮かんでくる。

この雪のせいで道路が渋滞し、予定の時間より大幅に遅れて目的の家に到着した。「留守を知っていて行った」と直後に揶揄されたが、幾ら大雪が降ったとしても遅れたのには言い訳がつかない。「都心ではサラリーマンが一生かかっても一坪の土地さへ手に入れることが出来ない状況を招いた」として当時の、地上げ、マネーゲームに狂奔する世相を糾弾したが、若気の至り、だったのかもしれない。

その時に、何気なくテレビを点けたら、ニュースでヘリコプターからの映像が映り、「右翼が人質を取って立てこもっている」というテロップが流れていた。音声は上空のヘリコプターの騒音で全く聞こえず、そのテロップを見た時に「へぇー、同じことをやっている連中がいるんだなぁー」と感心していたら、何とそれは我々のことだった。自分たちのやっていることをリアルタイムで見る。何かとても不思議な感じがしたことを良く覚えている。きみまろではないが「あれから三十年」にもなろうとしている。

以来、自分の中で、何がどう変わったかは分からないが、恩師の何分の一かの追体験をすることにより、多少なりとも運動家としての基礎が確立されたと思っている。

事務所に行き、雑事を済ませて自宅に戻ると、盟友から思いがけない「お見舞い」の品が届いていた。以前から欲しかった「松竹映画シネマクラシック―戦争映画名作選・全十巻」である。「寝てばかりいては退屈だろう」との気遣いに感謝する。この人は、いつも思いがけずに嬉しいサプライズをしてくれる。私の健康についてもそうだ。感謝しても余りある。
「戦争映画名作選・全十巻」の中で一番見たかったのが、昭和十八年に公開された松竹初の航空映画『愛機南へ飛ぶ』である。その中で使われたのが名曲『索敵行』である。この歌は、中村武彦先生が『日本魂(やまとたましひ)の歌』として歌詞を変えて作詞なされたのが民族派内で愛唱されている。早く体調を回復させて、好きな酒と肴とを相手に映画を見ながら「索敵行」を歌いたいと思っている。

夜は、月に一度の「蜷川政経懇」を尼野保君が新しく弘明寺商店街に開店した炉端焼き「花笠」にて開催した。何と、十代からの友人である水原広雅氏が手伝いをしていた。様々なつまみを堪能してから有志らと関内に転戦。今年初めての酒である。酒の勢いを借りて体調を戻そうと努力した。

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