白雲去来

蜷川正大の日々是口実

鶏鍋には、燗酒が似合う。

2018-02-27 19:25:35 | 日記
三月二十二日(木)雨。

花粉症の私には、たまにの雨はいい。花粉を洗い流してくれるからである。午後から友人と食事。場所は、大好きな平沼の「角平」である。横浜に好きな蕎麦屋は何軒かあるが、その時の気分で使い分けている。「角平」で一番有名なのは、大き目のエビ天が一本入った「つけ天」である。蕎麦屋なのだが、うどんも美味しいし、カツ丼は病みつきになる。なぜか「角平」に来るときは雨の日が多い。

食後は事務所に行き、少しばかり仕事。五時過ぎに、上の子供と待ち合わせて、自宅近くのスーパーへ。夜は、「鳥鍋」にしたが、次は、鶏肉の専門店で「名古屋コーチン」でも奮発してみるつもり。鶏のぶつ切りと豆腐のみ。鍋にいろいろ入れるのはあまり好きではない。こんな日は、高知の名酒「桂月」の熱燗に限る。明治・大正時代に活躍した文人、大町桂月の名に由来するその酒は、珍しく愚妻と趣味の合う酒である。寒い夜は、鍋と燗酒に限る。

鶏料理と言えば、新橋の「末げん」。鉄道発祥の地、新橋。藤原秀郷の創建、烏森神社近く。創業以来百余年。原敬元首相、六代目菊五郎などの馴染みの店として歴史のある老舗和食店。三島由紀夫の最後の晩餐として有名な「わ」のコースでは、創業以来変わらぬ味を守り続ける『とり鍋』を味わえます。とはお店の宣伝から。二度ほど行ったことがあるが、良い店だった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

展転社の藤本氏に、スマン・スマン・オスマントルコ。

2018-02-27 19:07:06 | 日記
二月二十一日(水)晴れ。

三月二十九日に、民族派系の出版社、展転社の総立三十五周年のパーティーが催される。その案内状が送られてきて、アレっと思った。社長の藤本隆之さんとは長いお付き合いをさせて頂いているし、本も出している。にも関わらず私の名前が発起人の中にないのだ。いい加減だなぁー、今度会ったら問い詰めてやろう。と思っていたら、何と、「発起人の就任のお願い」という手紙と一緒に、返信はがきが入っていた。

事務所から、郵便を持ってくるときに、他の書類と一緒になってしまったのだ。何のことはない。私のうっかりミスで、藤本社長には何の罪もない。すでに案内状が届いているが、「発起人の就任のお願い」の葉書きに、お詫びと「反省」と書いて、遅まきながら葉書きを投函した。スマン、スマン、オスマントルコの藤本さん。

午後から、私が役員の末席を汚している大行社の役員会議。田町の駅に早く着いたので駅の側の書店で、書籍浴。何かの書評で見た、吉田類の『酒は人の上に人を造らず』(中央公論新社)を買った。サンマルクで二十分ほど読んだが、とても面白かった。吉田類さんの豊富な知識には脱帽である。

大行社の役員会議でご挨拶をさせて頂いた。終了後は、六本木にて打ち上げ。つい長居をしてしまった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿呆列車。

2018-02-26 17:53:31 | 日記
二月二十日(火)晴れ。

ただ列車に乗るためだけに全国を旅することをまとめた有名な紀行文が、内田百閒先生の『阿房列車』(あほうれっしゃ)で、昭和二十五年から昭和三十年にかけ、相次いで執筆した紀行文シリーズ。単行本は『第一阿房列車』、『第二阿房列車』および『第三阿房列車』の全三巻である。私は、いわゆる「乗り鉄」でも「撮り鉄」でもなく、ただ列車に乗るためだけを目的とした旅をしたことなど一度も無い。しかし列車で行く旅と、旅の本が好きである。

車窓に流れる景色を見ながら、これから行く土地のことを思うと胸が高鳴る。と言っても四時間ぐらいが限度である。随分前のことだが、小樽から札幌を経由して、函館まで電車に乗ったことがあった。さすがに退屈して、途中下車して、気分転換をしようと思ったぐらいだ。また、数年前に、盟友と帯広から札幌まで電車で行ったが、車内販売もなく、酒と肴の支度もしなかったので、道中がとても長く感じられて仕方がなかった。まあ早い話が、どんな処でも「酒場」にならないと機嫌が悪いと言うことかもしれない。これが、本当の「阿呆列車」である。

夜は、月に一度の仲良しさんたちとの飲み会を、弘明寺商店街の「花笠」にて開催。昨年、心臓の大手術をして療養をしていた盟友が、久しぶりに出席をして、感激した。少し痩せてはいたが、これから暖かくなるにつれ、体調も良くなるものと思っている。有志で関内へ転戦。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初カツオ。

2018-02-26 13:21:23 | 日記
二月十九日(月)晴れ。

友人らと連れだって東京行き。来月に予定されている、お世話になった方の「偲ぶ会」の打ち合わせである。ちょうど昼時だったので、「うな重」をご馳走になる。またワインなど、お土産を頂き恐縮する。

帰宅後は、自宅で原稿書き。夕方に、久しぶりに「そごう」の生鮮売り場へ。今年の「初カツオ」を買った。ちょっと高かったが、何せ初ものである。自然と頬がゆるむ。おとなしく酔狂亭にて、月と影とを相手に独酌。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「王政復古一百五十周年特別記念講演会」

2018-02-26 12:53:15 | 日記
二月十八日(日)晴れ。

國防研究會主催の「王政復古一百五十周年特別記念講演会」が、港の見える丘公園に隣接している、神奈川近代文学館にて開催され、志村馨君と共に出席。文学館に来るのは久しぶりのことである。私の事務所から比較的に近いと言うこともあって、三島由紀夫展など好きな作家の催しがあると度に足を運んだ。

丘公園の中のバラ園を抜けると、横浜に縁の作家、大仏次郎記念館がある。彼が、山下公園の前にあるニューグランド・ホテルで『鞍馬天狗』を書いたことは有名で、ホテルには「鞍馬天狗」の名前を冠した部屋がある。また大仏次郎が明治の横浜を舞台に描いた小説『霧笛』からその名前を取った「霧笛橋」を渡ると文学館である。霧笛橋はベイブリッジが見える最高のスポットで、多くのカップルが写真を撮っている。大仏次郎記念館の前にある洋館が三島由紀夫の小説『午後の曳航』のモデルになったと言われている。

講演会はほぼ満席。第一部は、櫻山神社の宮司である阿部恭久先生の講演。テーマは「慰霊と顕彰から戴く御神徳について」。第二部は、阿形充規先生の「将来を見据えた運動の展開を」である。お二人の先生の講義はとても勉強になった。終了後は、中華街にて直会。二時間ほどで解散。良い一日だった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする