なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

新型コロナウイルス抗原検査陽性・PCR陰性

2021年08月16日 | Weblog

 先週の木曜日に保健所から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の93歳女性の入院を依頼された。

 普段は特に通院はしていない。発熱で受診した病院で新型コロナウイルスの抗原検査を行って陽性と判明したという。ほぼ全介助なので、病棟看護師の負担が大きい。

 入院時検査で胸部CTを行うと、両側胸水貯留を認めた。コロナの肺炎像らしい陰影はなかった。酸素飽和度は低下していて、酸素吸入2L/分を開始した。心電図では心房細動を認めた。

 両下肢の浮腫があり、心房細動・心不全と判断された。胸水で隠れた肺病変は判断できないが、肺炎・心不全の状態のようだ。

 

 患者さんは自宅で生活していて(寝たきりに近いらしい)、施設のデイサービスに行っている。介護保険は受けているので、どこかの医療機関で主治医意見書は記載しているはずだが、詳しくはわからなかった。

 周囲にCOVID-19に罹患した人がいなければ、かかりようがないはずだが、それはなさそうだ。抗原検査陽性は疑陽性なのではという話になった。

 保健所でCOVID-19患者として認定してしまっているので、院内のPCR検査をして陰性だとしてもコロナではないとはいえない。とりあえずは新型コロナの患者として扱うしかなかった。

 入院後は心房細動・心不全+肺炎としての治療を開始した。昼に嚥下訓練をして、経口摂取できるか確かめると何とかいけそうだった。

 今日になって受診した病院で提出していたPCR検査は陰性だった、と報告がきた。やはり抗原検査は疑陽性だった可能性がある。しかしでは一般病棟に移しましょうというわけにはいかない。

 所定の日数は感染病棟でみて、10日あるいは14日後に院内のPCR検査を提出して、陰性を証明して一般病棟へ転棟という予定にした。

 

 県内でもCOVID-19感染者が増加している。今朝定例のコロナ介護で出された県内の病院の入院情報をみると、重症は10名に増加していた。

 

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