なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

発熱外来で4名のCOVID-19

2021年08月10日 | Weblog

 3連休は2名ずつ高齢者が誤嚥性肺炎や急性腎盂腎炎などで入院していた。

 8日日曜日は感染管理ナースから、その日発熱外来で新型コロナウイルスの抗原検査で3名が陽性になっていると、報告がきた。午後からも新型コロナウイルス感染症が発生している職場の方が発熱で受診するので、もっと増えそうとも言っていた。

 その日は内科の若い先生が日直をしていた。結局1日に4名が抗原検査陽性と判明した。2か所の職場と1か所の大学(県庁所在地の大学)で感染者が出ていて、その接触者だった。抗原検査陽性で(PCR検査の追加なしで)保健所に届け出ることにしていた。

 この3連休は、9日に地域の基幹病院がPCR検査と入院を担当することになっていた。週末に1名入院していたが、連休に2名が入院して計3名の入院になっていた。

 首都圏では感染者と入院が増加していて、また当県の県庁所在地でも入院が確保ベットの60%以上を使用して大変らしいが、まだ当地域では対応可能な範囲ではある。

 今日接触者のPCR検査の依頼が来ていて、午後から行う予定だ。今後感染者が増加すると予想され、夕方は臨時のコロナ会議が開かれることになった。

 

 連休最後の昨日は急性胆管炎の89歳男性も入院していた。7月半ばに閉塞性黄疸で当院を受診して、肝門部胆管癌と診断された。左右の肝管が、いわゆる泣き別れになっていた。すぐに消化器病センターのある専門病院に搬送した。

 日当直医(大学病院からのバイトの外科医)が、先方の病院に連絡したが、その日の対応は困難で1日だけ当院で治療して、翌日搬送してほしいと依頼された。

 今日無事に救急搬送となった。入院後の抗菌薬投与で解熱はしていたので、そのまま保存的に治療するのかもしれない。

 7月に紹介した時の返事をみると、まさしく専門的な治療をしていた。乳頭からの挿管が困難で、胃から拡張した肝内胆管を穿刺して、そこからガイドワイヤーを挿入して、腫瘍による狭窄部を通過して、十二指腸まで通した。

 それを利用して乳頭部からステントを挿入していた。それも左右の肝管に1本ずつステントを挿入していた。もう専門的すぎて具体的な手技はわからない。

 

コメント
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