なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

COVID-19~自主的にホテル療養

2021年08月17日 | Weblog

 昨日(8月16日)、救急隊から訳ありなんですが、と問い合わせがきた。31歳男性で新型コロナウイルス感染症らしいという。

 

 8月11日から高熱・咳が続いて、12日に民間の新型コロナウイルスPCR検査を行ったそうだ。結果は陽性と出た。両親と3人で住んでいるが、8月13日に両親にうつさないようにと自分でホテルに宿泊した。

 症状が続いて、14日に両親が自宅に連れ戻したらしい。保健所の扱いとなって、16日に行政検査としての新型コロナPCR検査が予定された(地域に基幹病院にまわされた)。

 民間のPCR検査では公式は検査とされないので、改めて行政検査(あるいは医療機関での検査)を行って判断するそうだ。

 その日検査には行かず、救急要請をした。救急隊では民間の検査とはいえPCR検査陽性と出ているので、扱いに困ったらしい。通常は新型コロナと判明した患者さんが救急搬入となる時は、あらかじめ保健所が病院を指定してそこに運ぶだけになる。

 救急隊としては、幸いに患者さんは意識清明で歩行可能ということで、家族の車で病院を受診してほしいということになった。

 当院で行ったその日の行政検査はすでに終わっていて、保健所の職員が検体を搬送して行ってしまっていた。発熱外来扱いにして、院内のPCR検査を提出することにした。救急隊から、助かりましたと感謝された。

 

 患者さんは母親の運転する車で病院に来た。運転席と後部座席の間にビニールを入れて、それなりに分離していた。PCR検査は1時間もかからずに陽性と出た。

 保健所に報告したが、高熱が6日間続いているので、続いて画像検査と血液検査を行った。両側肺の背側胸膜下にすりガラス陰影と浸潤影を認めた。線状に見える部分もあり、少し経過したものと判断された。

 白血球4500・CRP3.9と炎症反応は中等症相当で、重症化指標はDダイマーは0.9と有意な上昇はなかったが、血清フェリチン987・LDH264と上昇していた。

 保健所に当院感染病棟にそのまま入院にすることを報告した。保健所としては手間が省けてよかったようだ。

 入院後はレムデシビル点滴静注と点滴を開始した。今日(発症少なくとも7日目)も39℃の高熱があった。抗炎症の時期に入ってきた時期と判断され、デキサメサゾンも使用することにした。

 

 それにしても自主的に入ったホテルは通常の対応をしていたので、困ったことになる。すでにホテルを出て数日経っているので、今更対応の仕様もないだろう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする