先週の水曜日の当直の時に、73歳男性が両下肢の脱力を訴えて救急搬入された。救急隊からの話では、4日前から両下肢の脱力があり、しだいに歩行できなくなったということだった。
両下肢脱力だと、脊髄~末梢神経~筋肉の問題になるが、何だろうと思った。両側上肢は何ともないという。市内の方なので、まず来てもらうことにした。
意識は清明で、年齢の割に認知力が低下しているような印象があるが、構語障害があるためとも思われた。両側上肢は何ともないと言い、元気よく腕を上げた。両下肢は挙上して、同程度に維持できる(ように思われた)。
頭部CTでは左基底核(~放線冠)に比較的新しいと思われる梗塞巣を認めた。右側に小さなラクナ梗塞があるが、陳旧性のようだ。
頭部MRIで確認すると、拡散強調画像で同部位が高信号に描出された(4日目なので全部の画像で描出される)。右不全片麻痺にはずだが、その目で見ると若干右下肢の脱力があるのだろう。
内科クリニックに通院しているというが、搬入時は内服薬がわからなかった。バイアスピリン(100mg)2錠内服とエダラボン点滴で経過をみることにした。
1週間経過して、歩行できるようになっていた。頭部CTで確認すると、梗塞巣は縮小していた。丈夫なものだ。リハビリ期間について相談すると、早く帰りたいと早期の退院を希望していた。