なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性膵炎

2022年05月14日 | Weblog

 ちょっと名前が珍しい患者さん(71歳男性)が入院していた。内科の若い先生が外来で診て、急性膵炎で入院にしていた。

 名前に見覚えがあった。2016年に急性膵炎で入院した時に担当していた。アルコールは機会飲酒で、通常アルコール性膵炎を来す量でもなかった(自称だから正確にはわからないが)。胆道系にも異常はなく、膵炎の原因は不明だった。23日の入院で退院している。

 ふだんは内科クリニックに高血圧症・高脂血症で通院している。2020年3月にそのクリニックから当院放射線科にCTの依頼が来ていた。結果は急性膵炎だが、軽度だったので入院になっていない。

 

 今回は1か月前から?上腹部痛があり、受診の前日から増悪したということだった。急性膵炎の入院歴があるので、そのつもりで検査が行われた。

 腹部造影CTでは膵体尾部が腫脹して周囲に浸出液がある。腫脹した膵体尾部は造影効果が軽度に低下している。体部の嚢胞は以前と同じだった。

 症状増悪で入院したはずだが、今回も入院後は症状の訴えはさほどなく、入院してすぐから早く退院したいと言っている。

 

 2016年に入院した時、何故かMRCPは行っていなかった。通常は胆道系に問題があればすぐに、そうでなくても膵炎が軽快した後に膵管の状態を見るために行っている。

 

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