5月1日に日直・当直に連続して入った。2日は病棟の仕事があるので、当直明けの半日休みは取れない。施設入所中(その後クラスター発生となった)のCOVID-19の高齢女性の入院もあった。
それでも5月3日・4日・5日と休めた。病棟からの連絡もなかったが、そのCOVID-19の患者さんの発熱が続いていたり(尿路感染症と関節炎の併発)、一般病棟入院中の高齢男性は高熱が出て、内科の別の先生が検査をしてくれていた。
3日間は大学病院からのバイトはなく、常勤医で日当直を埋めていた。3日は救急外来受診が多く、担当した内科の若い先生は大変だったようだ。
その日は外科当番医に当たっているが、3月で外科医常勤医は不在になっている。それでもかなり早い時期から今年度分の市内の当番医が決まっていて、すぐには替えられない。
内科医が診ることになるので、小さな傷くらいしか診れない。外科と整形外科の入院はとれないので、問い合わせが来て骨折と思われたり、中等症から重度の外傷の時は、地域の基幹病院にお願いしている。
たまたま大学病院の外科医がバイトに来ている時に当番医が当たることもあるが、外来で処置はできても入院はとれない。
3日に67歳女性が胸痛で救急外来を受診していた。2日前にキャベツを自分の胸部正中に当てて割ったそうだ。その時にポキっと音がしたように感じた。その後から同部が痛いという訴えだった。
同部に圧痛はなかった。痛みは咳(咳払い)をした時、呼吸をした時、身体を動かした時に増強する。骨条件も入れて胸部CTが行われたが、骨折は認めなかった。
右肺の胸骨近傍に腫瘤様の陰影があった。腫瘍というよりは炎症像のように見える。発熱はなく、咳・痰はない。3年前に右扁桃周囲膿瘍で耳鼻咽喉科に入院した時にの(入院時検査としての)胸部X線があるのみで、それでは異常を指摘できない(部位的に難しいか。シルエットサインで出る?)。
たまたまCTを撮影したので発見しただけなのか、案外関連しているのか(出血でなければ違うと思うが)。
若い先生は経過観察して1週間後に再受診としていた。それにしても、キャベツを割るために自分の胸に当てる(ぶつける)ものか。