月曜日は当直だった。火曜日の午前2時ごろに73歳男性の救急隊から搬入依頼がきた。大汗をかいているという。意識清明で、バイタルサインは問題なかった。発熱(体温上昇)はないという。
汗をかいているので、感染症による発熱で、実際は発熱があるのかもしれない。救急室には誰もいないので、発熱外来扱いにはしないで、搬入してもらった。
汗は治まってきていた。バイタルは問題ない。ちょっと嘔気があるという。頭痛・胸痛・腹痛・四肢痛はなかった。
その日は夜になっても暑く、当直室も暑くて寝苦しかった。患者さん宅も暑いのではないか。患者さんは一人暮らしで、夜はこたつで寝ているそうだ。この時期でも、寒いとこたつ(の電気を)を付ける。エアコンはあるが、付けたり付けなかったりで、あまり使用していない。
当院は夜間になると、放射線技師と検査技師は必要時呼び出しになる。緊急検査というほどではないので、点滴で経過をみることにした。
朝になって、胸部X線・心電図・血液尿検査を提出したが、まったく異常はなかった。少し頭重感があるというので、頭部CT検査もしたが、異常なしだった。
昼近くまで病院にいてもらった(ソルラクト500mlを2本点滴)。病院の売店で昼食を買ってきて食べたのを確認して、帰宅とした。独身の方で、市内に親戚はいるそうだが、電話するとすぐには行けないと言われたので、タクシーを呼んで帰って行った。
熱中症として、「熱疲労」の比較的軽度なものだったのだろうか。一時的に体温は上昇したが、発汗で下がったのだろう。