なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

空洞性病変

2022年05月10日 | Weblog

 月曜の午後に内科新患(発熱外来)を診ていた先生(大学病院からバイト)から、COVID-19の82歳男性を入院させたい、と連絡がきた。

 感染病棟に入院させる手配をしていると、その先生が胸部X線・CTで空洞性病変を認めるという話をしていた。喀痰の抗酸菌塗抹を提出したい、と検査室に連絡していた。

 コロナの患者さんの検査をして、入院の指示を出し終わった。抗酸菌検査の患者さんはどうなったかと確認した。

 

 施設から紹介された90歳女性で、ふだんから誤嚥と喀痰排出があるようだ。抗酸菌塗抹検査は陰性だった。内科の若い先生に依頼して入院としていた。

 胸部CTを見ると、左肺上葉に小さめの空洞が形成されていて、下葉にも浸潤影があった。右肺にも少し陰影がある。誤嚥性肺炎からの進展なのかもしれない。

 以前の胸部X線は2016年に受診した際のもので、肺野に異常はなかった。6年前なので比較にはならない。通常の抗菌薬投与で軽快するのかもしれない。

 誤嚥性肺炎からこのような形態をとるか、呼吸器科の外来に来ている先生に相談してみよう。

 

 

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