なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

「ビタミンD欠乏症」

2022年05月15日 | Weblog

 生坂政臣先生の本といっしょに購入していた「診断力爆アゲ症例集」山中克郎監修・林聖也編著(日本医事新報社)。

 福島県立医科大学会津医療センター総合内科の先生方が32症例をまとめている。その中に慢性疼痛を来たす疾患のひとつとして、ビタミンD欠乏症の症例がある。

 「原因究明が難しい慢性疼痛患者の鑑別のひとつに、ビタミンD欠乏症」も加えてほしいという。

 ビタミンDは体内に取り込まれて、肝臓で25ヒドロキシビタミンD=25(OH)Dへ代謝されて、(副甲状腺ホルモンの作用を受けて)、腎臓で生理活性のある1,25(OH)2Dへ代謝される。

 測定は安定な血中25(OH)Dの測定を行い、30ng/mL以上で正常、20ng/mL以上30ng/mL未満で不足、20ng/mL未満で欠乏症と判断する。

 これまでビタミンD欠乏症の患者さんに当たっていたのだろうか。

 

 その他に、コモンなビタミンB12欠乏症の記載も詳しく、銅欠乏症(めまい・ふらつき)、ビタミンB3欠乏症(慢性下痢)など、珍しい欠乏症の症例も載っていて面白い。

 

若手医師のあなたへ 診断力爆アゲ症例集 ─ 電子版付 ─

 軽い感じの「爆アゲ」は山中先生の趣味なのだろうか。

 

コメント
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