5月19日に記載した慢性硬膜下水腫の77歳男性は、ビタミン剤混合の点滴を継続していた。嚥下訓練を行って、経口摂取は可能となった。現在は嚥下調整食4を摂取できる。
両側の慢性硬膜下水腫で脳実質が圧排されていた。
内服薬が飲めるようになったので、五苓散を処方した。また救急搬入時に提出した外注検査で、葉酸ついでビタミンB1欠乏と判明してピンポイントに補充した。
五苓散内服1週間後に、頭部CTを再検して搬入時と比較してみた。水腫は減少してきて、脳室・実質が広がってきた。(脳委縮らしくなってきた)
改善していなければ、家族に診療情報提供書と画像CDを持たせて、1回は脳外科の外来で診てもらおうと思っていたが、これだと保存的に経過を見るだけになりそうだ。