JRAからの遠征勢に地元のエースがどこまで食い下がれるかが焦点となった第31回白山大賞典。
この距離のレースとすれば発走後の先陣争いが激化。ハナを奪ったのはダノンエリモトップで,ジャングルスマイルが2番手。外にニホンピロアワーズ,内にメイショウタメトモと続きました。
2周目の向正面でジャングルスマイルが先頭に立つと,ダノンエリモトップは一気に後退。ジャングルスマイルの内からメイショウタメトモ,外にニホンピロアワーズとなり,さらに前半はいつも通りに後方に位置し,2周目の向正面に入る手前から追い上げを開始したシビルウォーが加わって4頭の競馬。ジャングルスマイル,メイショウタメトモの順で脱落。そしてニホンピロアワーズも力尽き,2馬身半抜け出したシビルウォーの優勝。2着にニホンピロアワーズで3着にメイショウタメトモ。
優勝したシビルウォーは前走のブリーダーズゴールドカップからの連勝で重賞2勝目。ここもメンバー的に優勝候補の1頭で,前半に意外に競り合うようなレースとなったのは幸いしました。どうやら充実期を迎えていると考えてよさそうで,これくらいのメンバーでの戦いでは好走を続けていけそうです。
騎乗した吉田豊騎手,管理している戸田博文調教師ともに白山大賞典初制覇。
ここから『知性改善論』は(九六)に入り,そこまでの事情を前提として,事物の定義,とくに自然的実有の定義というものがどういうものでなければならないのかということが説明されていきます。このとき,スピノザが掲げている条件はふたつあります。ひとつは事物の定義がその事物の最近原因を包含していなければならないということで,もうひとつは,ほかのものに依拠せずただそれだけの内容からそのものの特質のすべてが必然的に帰結しなければならないということです。ただし,はっきりとそういっているわけではありませんが,僕が理解するところによれば,スピノザはもしも第一の条件がクリアされさえすれば,第二の条件は必然的に満たされると考えています。これらふたつの条件は,第一のものが定義される事物の発生に関する条件で,第二のものが定義される事物の本性と関わるような条件であると理解してよいのではないかと思いますが,これでみれば,スピノザは事物の発生に関する条件がその定義のうちで満たされたならば,その事物の本性に関する条件も同時に満たされていると考えているということになるでしょう。
そこで,このことが本当にそうであるといえるのかということを確認する必要があります。スピノザはここで円の場合を用いて説明していますから,それを検討していくことにします。
まず,円の定義が第一の条件を満たすためには,円は以下のように定義される必要があります。つまりそれは,片方の端が固定され,もう一方の端が運動する任意の直線によって形成される平面上の図形が円であるということです。このとき,直線は自動的に,いい換えれば本性ないしは本性から帰結するような特質として運動するものではありませんから,こうした直線の運動の観念というものが,あくまでもこの運動によって形成される円という図形の観念まで含むことによって十全であるとみなし得るということは,半円の運動がそれ自体で認識されるならこれはむしろ混乱した認識であり,この運動によって形成されるであろう球の観念と一体化した上で初めて十全であるとみなされるということに同じです。スピノザはこの部分ではこの説明は与えていませんが,これは常に注意しておかなければならないことだといえるでしょう。
この距離のレースとすれば発走後の先陣争いが激化。ハナを奪ったのはダノンエリモトップで,ジャングルスマイルが2番手。外にニホンピロアワーズ,内にメイショウタメトモと続きました。
2周目の向正面でジャングルスマイルが先頭に立つと,ダノンエリモトップは一気に後退。ジャングルスマイルの内からメイショウタメトモ,外にニホンピロアワーズとなり,さらに前半はいつも通りに後方に位置し,2周目の向正面に入る手前から追い上げを開始したシビルウォーが加わって4頭の競馬。ジャングルスマイル,メイショウタメトモの順で脱落。そしてニホンピロアワーズも力尽き,2馬身半抜け出したシビルウォーの優勝。2着にニホンピロアワーズで3着にメイショウタメトモ。
優勝したシビルウォーは前走のブリーダーズゴールドカップからの連勝で重賞2勝目。ここもメンバー的に優勝候補の1頭で,前半に意外に競り合うようなレースとなったのは幸いしました。どうやら充実期を迎えていると考えてよさそうで,これくらいのメンバーでの戦いでは好走を続けていけそうです。
騎乗した吉田豊騎手,管理している戸田博文調教師ともに白山大賞典初制覇。
ここから『知性改善論』は(九六)に入り,そこまでの事情を前提として,事物の定義,とくに自然的実有の定義というものがどういうものでなければならないのかということが説明されていきます。このとき,スピノザが掲げている条件はふたつあります。ひとつは事物の定義がその事物の最近原因を包含していなければならないということで,もうひとつは,ほかのものに依拠せずただそれだけの内容からそのものの特質のすべてが必然的に帰結しなければならないということです。ただし,はっきりとそういっているわけではありませんが,僕が理解するところによれば,スピノザはもしも第一の条件がクリアされさえすれば,第二の条件は必然的に満たされると考えています。これらふたつの条件は,第一のものが定義される事物の発生に関する条件で,第二のものが定義される事物の本性と関わるような条件であると理解してよいのではないかと思いますが,これでみれば,スピノザは事物の発生に関する条件がその定義のうちで満たされたならば,その事物の本性に関する条件も同時に満たされていると考えているということになるでしょう。
そこで,このことが本当にそうであるといえるのかということを確認する必要があります。スピノザはここで円の場合を用いて説明していますから,それを検討していくことにします。
まず,円の定義が第一の条件を満たすためには,円は以下のように定義される必要があります。つまりそれは,片方の端が固定され,もう一方の端が運動する任意の直線によって形成される平面上の図形が円であるということです。このとき,直線は自動的に,いい換えれば本性ないしは本性から帰結するような特質として運動するものではありませんから,こうした直線の運動の観念というものが,あくまでもこの運動によって形成される円という図形の観念まで含むことによって十全であるとみなし得るということは,半円の運動がそれ自体で認識されるならこれはむしろ混乱した認識であり,この運動によって形成されるであろう球の観念と一体化した上で初めて十全であるとみなされるということに同じです。スピノザはこの部分ではこの説明は与えていませんが,これは常に注意しておかなければならないことだといえるでしょう。