スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東日本大震災被災地支援千葉記念&第二部定理一六

2011-10-18 19:13:12 | 競輪
 もう年末の競輪グランプリが視野に入る時期となり,賞金争いという観点からは記念競輪も重要になってきます。今日は千葉記念の決勝でした。並びは佐藤友和-成田-佐藤慎太郎の北日本,矢野-神山-兵藤の関東,海老根には大塚で柴崎は単騎。
 前受けとなった海老根ラインを柴崎が追走。これを矢野が残り2周のホームで叩いて打鐘。矢野ラインに続いた佐藤が発進し,ホームで矢野を叩いて先行。神山が矢野を捨てて4番手にスイッチ。その神山が3コーナー手前から発進。佐藤のスピードが衰えていた影響もあり,成田の牽制を凌ぐとそのまま捲りきって優勝。マークの兵藤が2着。中を割るように伸びた大塚が3着。
 優勝した栃木の神山拓弥選手は2009年のヤンググランプリの覇者で,記念競輪は初優勝。ここまで少し時間が掛かってしまったかなという印象。自力型ですが器用な立ち回りもできる選手で,今日もすかさずスイッチしたあたりはその長所が生きました。ビッグで優勝を争うだけの力は現時点ではないかもしれませんが,24歳という若い選手ですから,まだまだこれからでしょう。

 マシュレと僕との間のが判明したということは,逆に考えれば,マシュレと僕とが歩み寄ることができる最終地点というのが明らかになったということでもあります。そこで,まずはその地点まで歩を進めてみるということにしましょう。すでにいったように,僕は足を運ぶことができるのは,人間の精神mens humanaによる共通概念notiones communesの獲得は,その人間の精神の純粋な思惟作用であるとは認めがたい部分があるという地点までです。
 僕がなぜこの点ではマシュレの主張を受け入れるのかといいますと,人間の精神による共通概念の獲得を示したふたつの定理,第二部定理三八および第二部定理三九の,証明Demonstratioのされ方にあります。ここでは後者の第二部定理三九の証明を詳しく検討してみることにしますが,そのための準備として,第二部定理一六というのを考えておくことにします。
 「人間身体が外部の物体から刺激されるおのおのの様式の観念は,人間身体の本性と同時に,外部の物体の本性を含まなければならぬ」。
 この定理Propositioは証明することはそうも難しくありません。注意するべき点はふたつで,ひとつは岩波文庫版『エチカ』の113ページ冒頭の第二部自然学②公理一で,もうひとつは第一部公理四です。これらによれば,まず人間の身体corpusが外部の物体corpusから刺激される様式というのは,単に人間の身体の本性から発するのでもなく,また外部の物体の本性のみから生じるのでもありません。むしろこの様式は,人間の身体の本性と外部の物体の本性から同時に発生するような様式です。そこでこの様式の観念ideaは,それら両者,すなわち人間の身体の本性と外部の物体の本性との双方を含んでいなければなりません。
 たとえばAという人間が現実的に存在するならば,岩波文庫版117ページの第二部自然学②要請三により,この人間は外部の物体から何らかの刺激を受けるでしょう。そこでこの物体をBと仮定します。するとこの第二部定理一六からの帰結として,Aの身体がBによって刺激を受ける様式の観念は,Aの本性を含むと同時にBの本性も含んでいるということになります。なお,事物の本性がその事物の存在を定立するものであるということに注意を向ければ,このことは第二部定理一七および第二部定理一九の証明にも用いることが可能です。
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