金沢から4頭が遠征してきた第56回報知オールスターカップ。真島大輔騎手が病気のためジャーニーマンは本橋騎手に変更。
ヒカリオーソがジャーニーマンを制する形でハナへ。わりと楽に前に出たのですぐにペースが緩み,中団にいたオールブラッシュが1周目の正面で一気に動いていき,1コーナー手前で先頭に。2馬身から3馬身くらいのリードで控えたヒカリオーソが2番手。3番手にはストライクイーグルという隊列に。この後ろにタービランスとセンチュリオン。サウンドトゥルー,ハセノパイロ,ヤマノファイトと続いてストーンリバーとティモシーブルーは併走。ジャーニーマン,グルームアイランドと続いてタンクティーエーとヤマミダンスが最後尾を併走。ミドルペースでした。
3コーナーを回ってからヒカリオーソがオールブラッシュとの差を詰めにいきました。その後ろにいたタービランスは直線に入るとオールブラッシュとヒカリオーソの間に進路を選択。大外からはストライクイーグルが伸びてきましたが,こちらは直線の途中で前の3頭と脚色が同じに。3頭の争いからはヒカリオーソが脱落。タービランスはオールブラッシュに並び掛けるところまではいったものの僅かに届かず,優勝はオールブラッシュ。タービランスがハナ差で2着。ヒカリオーソが半馬身差で3着。
優勝したオールブラッシュは一昨年の浦和記念以来の勝利。前走が南関東への転入初戦で,南関東重賞は初勝利。僕はこのレースは8頭は勝つチャンスがあるとみていた大混戦。もちろんこの馬もその1頭。逃げるか,途中からでもハナに立つという競走をしたときに能力を出すタイプなので,今日は1周目の正面で思い切りよく動き,ハナに立って後ろに差をつけるというレースをしたことが功を奏することになったといえるでしょう。大レースの勝ち馬ですから南関東重賞クラスでは持っている能力は上位ですが,注文がつくタイプなので,安定した成績を残すというのはやや難しいのではないかとみています。母はブラッシングプリンセス。姪に2017年にスパーキングレディーカップ,2018年にエンプレス杯とマリーンカップとJBCレディスクラシックを勝ったアンジュデジール。
騎乗した川崎の今野忠成騎手は一昨年のスパーキングサマーカップ以来の南関東重賞38勝目。報知オールスターカップは初勝利。管理することになった大井の藤田輝信調教師は南関東重賞14勝目。報知オールスターカップは初勝利。
原因causaが一律に起成原因causa efficiensだけを意味し,かつ結果effectusの認識cognitioにはその起成原因の認識だけが要求されるのですから,スピノザは因果関係を示そうとする場合には大概は起成原因と結果あるいは単に原因と結果といういい方を用います。ところが第四部序言では,単に原因とはいわれずに,理由ないし原因といわれています。これが秋保の着眼点の中心です。
スピノザは理由という語をまったく用いないというわけではありません。たとえば因果関係を比喩的に説明しようとする場合などはそれに該当します。一例を示せば,人間はAのことをBとみなすようになったので,Aと類似したCのこともBとみなすようになったということを説明しようとする場合,人間がCをBとみなすようになった原因は,AをBとみなしていたからだというようにいうのは不適切です。なぜならAがBとみなされることと,CがBとみなされることの間には,直接的な因果関係が介在するわけではないからです。したがってこのような場合は,AがBとみなされていたことが理由となって,CもまたBとみなされるようになったという類の説明がされることになります。ほかにもスピノザが理由という語を用いる場合があるのですが,このこと自体は今回の考察と関係するわけではありませんから,今はこれくらいにしておきます。
では第四部序言でいわれている理由というのが,このような場合,すなわち直接的な因果関係を有さない場合に該当するのかといえば,そうではありません。ここでは一律に神Deusが働くagere起成原因と,神が存在する起成原因は同一であるということを主張しているからです。これはこの文脈の主旨が,目的原因causa finalisを原因から排除しようとしていることにあることから明白でしょう。ですからここでは本来的には,というのはスピノザの哲学の考え方に従えばということを意味しますが,理由ないし原因などといわれる必要はなく,単に原因といわれればそれでよかったのです。そしてそのように解釈して,スピノザの哲学を誤解するということには至らない筈です。ところがここではスピノザは単に原因とはいわず,理由ないし原因といっています。それがなぜなかを秋保は解明しているのです。
ヒカリオーソがジャーニーマンを制する形でハナへ。わりと楽に前に出たのですぐにペースが緩み,中団にいたオールブラッシュが1周目の正面で一気に動いていき,1コーナー手前で先頭に。2馬身から3馬身くらいのリードで控えたヒカリオーソが2番手。3番手にはストライクイーグルという隊列に。この後ろにタービランスとセンチュリオン。サウンドトゥルー,ハセノパイロ,ヤマノファイトと続いてストーンリバーとティモシーブルーは併走。ジャーニーマン,グルームアイランドと続いてタンクティーエーとヤマミダンスが最後尾を併走。ミドルペースでした。
3コーナーを回ってからヒカリオーソがオールブラッシュとの差を詰めにいきました。その後ろにいたタービランスは直線に入るとオールブラッシュとヒカリオーソの間に進路を選択。大外からはストライクイーグルが伸びてきましたが,こちらは直線の途中で前の3頭と脚色が同じに。3頭の争いからはヒカリオーソが脱落。タービランスはオールブラッシュに並び掛けるところまではいったものの僅かに届かず,優勝はオールブラッシュ。タービランスがハナ差で2着。ヒカリオーソが半馬身差で3着。
優勝したオールブラッシュは一昨年の浦和記念以来の勝利。前走が南関東への転入初戦で,南関東重賞は初勝利。僕はこのレースは8頭は勝つチャンスがあるとみていた大混戦。もちろんこの馬もその1頭。逃げるか,途中からでもハナに立つという競走をしたときに能力を出すタイプなので,今日は1周目の正面で思い切りよく動き,ハナに立って後ろに差をつけるというレースをしたことが功を奏することになったといえるでしょう。大レースの勝ち馬ですから南関東重賞クラスでは持っている能力は上位ですが,注文がつくタイプなので,安定した成績を残すというのはやや難しいのではないかとみています。母はブラッシングプリンセス。姪に2017年にスパーキングレディーカップ,2018年にエンプレス杯とマリーンカップとJBCレディスクラシックを勝ったアンジュデジール。
騎乗した川崎の今野忠成騎手は一昨年のスパーキングサマーカップ以来の南関東重賞38勝目。報知オールスターカップは初勝利。管理することになった大井の藤田輝信調教師は南関東重賞14勝目。報知オールスターカップは初勝利。
原因causaが一律に起成原因causa efficiensだけを意味し,かつ結果effectusの認識cognitioにはその起成原因の認識だけが要求されるのですから,スピノザは因果関係を示そうとする場合には大概は起成原因と結果あるいは単に原因と結果といういい方を用います。ところが第四部序言では,単に原因とはいわれずに,理由ないし原因といわれています。これが秋保の着眼点の中心です。
スピノザは理由という語をまったく用いないというわけではありません。たとえば因果関係を比喩的に説明しようとする場合などはそれに該当します。一例を示せば,人間はAのことをBとみなすようになったので,Aと類似したCのこともBとみなすようになったということを説明しようとする場合,人間がCをBとみなすようになった原因は,AをBとみなしていたからだというようにいうのは不適切です。なぜならAがBとみなされることと,CがBとみなされることの間には,直接的な因果関係が介在するわけではないからです。したがってこのような場合は,AがBとみなされていたことが理由となって,CもまたBとみなされるようになったという類の説明がされることになります。ほかにもスピノザが理由という語を用いる場合があるのですが,このこと自体は今回の考察と関係するわけではありませんから,今はこれくらいにしておきます。
では第四部序言でいわれている理由というのが,このような場合,すなわち直接的な因果関係を有さない場合に該当するのかといえば,そうではありません。ここでは一律に神Deusが働くagere起成原因と,神が存在する起成原因は同一であるということを主張しているからです。これはこの文脈の主旨が,目的原因causa finalisを原因から排除しようとしていることにあることから明白でしょう。ですからここでは本来的には,というのはスピノザの哲学の考え方に従えばということを意味しますが,理由ないし原因などといわれる必要はなく,単に原因といわれればそれでよかったのです。そしてそのように解釈して,スピノザの哲学を誤解するということには至らない筈です。ところがここではスピノザは単に原因とはいわず,理由ないし原因といっています。それがなぜなかを秋保は解明しているのです。