犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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古典的コンビニ

2015年12月31日 | 日々
都下調布市にしては、ウチから最寄りのコンビニはさほど近くない。
600mある。
パーキンソン病の老母には遠い道のりだ。

以前は300mのところにもコンビニが有ったのだが、廃業してしまった。
その後、この目の前にバス停ができた。
バス停が先にあれば、コンビニも維持できたのかもしれない。

今のようにコンビニが乱立するよりずっと以前は、
隣の酒屋がまさにコンビニのような存在だった。
イナカの商店だ。

酒屋ではあるが、パン、牛乳、卵、豆腐といったなまもの、
調味料、缶詰、レトルト食品、乾物、駄菓子、
洗剤や日用品様々。

もともと酒屋なので、配達もしている。
おっちゃんはいつもバイクで走り回っていたものだ。
こんな店が隣に有ったので、私はコンビニ時代以前から便利に暮らしてきた。

子どもの頃、我が家の朝食はパン食だった。
買い忘れていても、7時半には酒屋が開く。
買いに走るのは私の役目だった。

しかし、コンビニが増え、近所にスーパーもできた今、
この店の存在意義は下がってしまった。
まず、なまものは置かなくなった。

卵をやめ、豆腐は仕入れ元の豆腐屋が廃業し、牛乳もやめ、食パンをやめ。
調味料や保存食品も必要最低限しか無い。
棚は隙間だらけだ。

奥の棚にはオニイちゃんの趣味のフィギュアが並ぶ。
「ポテトサラダ作ったけど、食べる?」と、おばちゃんは
店の冷蔵庫の奥からタッパーを出す。

老母は「また酒屋さんの品物が減った。
閉店するんじゃないか。」
と何年も前から同じことを繰り返し言う。

それでもウチは、隣で買える物は隣で買う。
かさばるトイレットペーパー。
近所にできたドラッグストアに行けば安いが、隣で買う。

オニイちゃんは宅配のメール便のバイトが仕事の中心だ。
思えば、近所の魚屋も、私の世話になってるバイク屋も、
みんな宅急便のバイトをしている。

コンビニなんか無くって、スーパーは1km離れていた頃、
でもお隣に買物に行けば、近所の誰かが買物に来ていて、
立ち話していた。

300mのところに有ったコンビニは、元は酒屋だった。
隣と似たような酒屋だったが、わりに早くにコンビニに転身し、
しかしやめて、今はクリーニングチェーンの受付と雑貨を少し置いている。

お隣は酒屋の看板を下ろさない。
この世の中でどこまで耐えるかわからない。
おっちゃんが生きている間か、おばちゃんが生きている間か。


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