https://youtu.be/uMcIFgMRnUk
カトリックでは聖歌と呼び、プロテスタントでは讃美歌と言う。
カトリックでしか歌わない歌が有り、
プロテスタントでしか歌わない歌も有れば、
どちらでも歌う歌も有る。
「もろびとこぞりて」のように、
カトリックとプロテスタント同じ歌詞で歌う歌が有れば、
「きよしこのよる」と「しずけき」のように、
異なる歌詞を持つ歌も有る。
※
亡父の、若くして亡くなった先妻さんがキリスト教徒だったという繋がりで、
幼い頃は年に2度、クリスマスとイースターの時には教会に連れて行かれた。
プロテスタントの教会だった。
ここで会う人たちは、先妻さんの親戚などだった。
幼い私はそういう事情を知らないので、
なんで親戚なのかよく理解できない大人たちの集まりは苦痛だった。
かわいらしい服を着せられるのもいやだった。
5歳で引っ越して、家の近所の私立の学校に通うことになった。
カトリック系の学校だった。
祈りの言葉も、歌詞も、何もかも違うので驚いた。
聖堂に入る時に十字を切る指に聖水を付けたり、礼拝の時に女の子はベールを被ったり、
洗礼名が有ったり、聖体拝領の時に神父さんから何かを口に入れてもらっていたり、
カトリックにはなにやらあれこれと秘儀が有るようだ。
※
10歳の頃に私は洗礼を受けることになる。
母が受洗するので私を誘ったのを、なんとなく断る理由も無く、
洗礼のなんたるかもさほど考えていなかった。
そのうち、自分が同性に恋愛感情を持つことと、
教会の示す教義とが相容れないことについてどうしようもなくなり、
キリスト教からぎゅんぎゅん離れていった。
※
今も、特定の宗教を信仰する気持ちはまったく無い。
ある人から見れば、輪廻のようなものが有ると考えたり、
宇宙と私は合一すると考えたりすることは
宗教的だと映るかもしれない。
けれど、私はそれを信仰とは思っていない。
※
キリストが神の子なら、
私も神の子。あなたも神の子。
みーんな神の子。
というような世界観とでも言えばいいだろうか。
そういう福音が世に広まれば良い、と思っている。
そのためにキリスト教を信じる人は信じればいい。
仏教から入る人、イスラムの道を辿る人、それぞれでいいが、
行き着く所は、
みーんな神の子。
※
たとえ商業的でもなんでもいいから、
讃美歌が街に鳴るのはいいことだと思う。
だから、キリスト教にはこれっぱかしも帰依していないが、
讃美歌を歌う。
日本人でも「聞いたことある」から、クリスマス讃美歌を歌う。
※
介護ストレスで2年お休みしていたが、今年は復活。
クリスマスの復活だよ。ややこしいな。
選んだのは、「adeste fideles」。
ラテン語のタイトルの意味は、「ここへ来い信仰篤き者よ」。
カトリックで歌われる「きたれともよ」という訳は巧みだ。
プロテスタントでは「神の御子は今宵しも」という歌い出しだ。
さーてどうしたもんか。
どちらの歌詞で歌うか。
※
「2020年はブギーの年」にすると決めたので、
ブギーアレンジできそうな曲として選んだ。
ブギーと一言で言っても、どんなブギーにするか。
大好きな英国のブギーバンドStatus Quoの70年代のアルバムをみっちり聴く。
『Piledriver』『Hello!』『Quo』『On The Level』『Blue For You』
特に『Blue For You』が好きだ。
『Hello!』のB面の『Forty-Five Hundred Times』は10分近い。
しかもフェイドアウトしている。
ほっといたらいつまででもやってるんだろう。
こんなのをライブで聴きたいもんだ。
長くてもまったく飽きさせない理由の一つは、
中盤でリズムが変わっていることか。
前半4分あまりはBPM124くらいのヘビーなブギー。
それがギターソロの間にハネるリズムに変わる。
短い歌が2コーラス有って、
その後のギターソロの間でまたストレートなリズムに変わり、
164くらいにテンポアップする。
やっだ名曲。
甚だ僭越ではございますが、まねっこさせていただきました。
※
考えた末、歌詞は一番をカトリックの1番で歌い、
二番をプロテスタントの4番で歌うことにした。
間奏でリズムが変わり、テンポが上がり、キーが変わる。
宗教改革である。
※
昨日アップしたデヴィッド・ボウイの『starman』だが。
地球上の僕らの準備さえととのえば、星人は今宵しも地に降り立つであろう、
今日のこの機会を逃すな、星人を迎えよう、見届けよう、ブギーしよう!
という歌詞なので、まさに「きたれともよ」なのである。
https://youtu.be/LG75CXos9vc
まったく、宇宙も私もあなたもボウイも合一なのである。
ほら歌え
https://youtu.be/uMcIFgMRnUk
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