犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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お節かい

2021年01月03日 | 毎月馬鹿
自宅周辺は農家が多い。
所々に直売所が在る。
とりたて上等、新鮮な野菜が買えるのがいい。

葱の束とか、椎茸とか、水茄子とか、紅芯大根とか、
玉葱とか、牛蒡とか、里芋とか、カリフラワーとか。
暮れには、くちなしの実や京にんじんなども出る。



おせち料理が、そんなに好きではない。
子どもの頃から、あんまりおいしいと思ったことが無かった。
ただ、煮しめは好きだった。雑煮も好きだった。

押し詰まった頃、ドッグランで他の飼い主さんに聞かれた。
「お正月は一人?おせち作ったりするの?」
私は料理をしないわけではないが、
自分一人が食べるために好きでもないものをわざわざ作ったりはしない。



けれど、質問されたことで何がしかの意識が出来たようだ。
農作物の直売所で八ツ頭を見たら、食べたくなった。



いくつか在る直売所のうちの一つに、
よく貼り紙がしてある。
「昨日(〇月〇日)は90円足りませんでした。
一昨日(△月△日)は220円合いませんでした。
お金は正しく入れてください。
ただ持って行くのは泥棒です。
野菜を作るのをやめたくなってしまいます。
お願いします。」

やめては困る。
私はここで野菜を買うのが楽しみなんである。

「今年は天候のせいで、八ツ頭のなりが良くありませんでした。
量も少ないし、大きくもならず、中身もできが悪いです。
そこを踏まえて安い値段を付けています。
ご理解ください。」

ゴロゴロと八ツ頭が入った一袋が100円。
自分一人の分には多い。
半分は友人にあげよう。



「よろこんでいただきます。」という友人Kの家に八ツ頭を届けた。
翌日、「煮たので」と黒豆をもらった。

その日の夕方、玄関に人が来たので出てみると、お隣さんだった。
「これ、召し上がってください。」
なますだった。
2年前に亡くなったおばちゃんの作るなますを、
奥さんに説明して再現してもらったのだそうだ。

犬の散歩から帰ると、玄関のドアノブにポリ袋が掛けてあった。
開けてみると友人Yから「どうぞ」のメモが入っていて、
ごまめだった。

翌朝、ドッグランのお仲間から「あげるー。毎年焼いてんの」と、
伊達巻をもらった。

昼前に、市内だが近所というわけでもない友人Eが現れ、
「ちょうど通ったからさ」ときんとんをもらった。



高野豆腐と八ツ頭を自分で炊いた。以上。
他はボケッとしている間に集まってきた。

ありがたいこっちゃ。




ところが元旦に、もう何年会っていないか分からないくらい会っていない人が
突然家に来て、「深大寺に来たから寄ってみたー」とかなんとか言って
上がり込んできて、犬はおびえるし、酒は出させるし、
せっかく揃ったおせちは食い尽くされるし、

という続きを書こうと思ったが、やめる。
毎月一日は、法螺を書いている。
四月馬鹿ならぬ、毎月馬鹿である。
正月は特別興行で三日間やった。

みなさまと世界と主に自分の平和を祈りつつ。
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