犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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ハナヤマはずる「キャスト ツイスト」★★★★

2023年03月17日 | パズル
外した後の写真は、それだけで外し方のヒントになってしまう。
見たくない人は見たくないだろうから、最初に予告しておく。
この先、「外す途中」と「外した後」の写真が出てきます。
言ったからね。
見たくないならスクロールしないでね。



パズルメーカー、ハナヤマの「はずる」シリーズを、
机の上にあれこれ置いてある。
ボーッと動画を見るとかラジオを聞くとかいう時に、
手を動かす。

ものによっては、手元を見る必要の無いものも有る。
見て考えて動かすというより、
触った感覚で動かしていって外すのだ。

この、「ツイスト」も、
見ないで動かすタイプだと思った。

見た目も美しい。
仕掛けも楽しい。
動きも心地良い。

手の中で動かしていって、あ、こっちはダメだ、そんならこっちか、
と道に迷う。



私はけっこう方向感覚が良く、地図も読める。
一度行ったら大体の場所は憶える。

一方で、初めての場所に行くことや、初めての道を歩くことが大好きだ。
塀と塀の間に細い道を発見したら行きたくてしかたない。
そして、広い道にぽんと出た時に、「わー、ここに出るのかー」というのが楽しい。

地図が読めるので、
事前に地図を見たら、このようなことは起きない。
現地から目的地への最短ルートもすぐに把握できる。

方向感覚が良いので、地図が無くても、おおよその方向が最初にイメージできれば、
道を選んで進んで行くことができる。
そして、大概の場合、ちゃんと目的地に着くことができる。

と、これじゃ、つまんないんである。

散歩の楽しみは、「わ、ここどこ?初めて!」なので、
「一度行ったら大体おぼえる」だと、
どんどん楽しめる場所が減っていく。



子どもの頃は、2万5千分の一の地形図を使っていた。
自転車で出かけて、帰宅してから地図を広げ、
通った道を思い出して、赤鉛筆でなぞっていく。

地図はほどなく真っ赤に染まった。

そのうち、近くの道は大体知ってしまって、つまらなくなった。
初めての道を行ってワクワクするためには、足を伸ばさなければならなくなった。
遠くへ。遠くへ。

山に登る時も、行きと帰りは別のコースにしたい。
車を運転するようになっても、志向はあまり変わらなかった。
どんなに最短コースだとしても、行きと帰りが同じじゃつまんないんである。



好きな場所は、何度行ってもワクワクしたい。
そこで私は、帰宅してから地図を広げることを、いつしかやめた。
次に行った時も、初めての時のように楽しめるからだ。

場所の位置関係や道の繋がりを把握するのは楽しみなのだけれど、
それ以上に楽しみな「初めてワクワク」を保つために、
あえて地図の楽しみを捨てたのだ。

おかげで、何ヶ所か、「何度行っても道に迷う」場所が有る。
迷うのが楽しい。
こっちへ行ったらあすこに出るかな?
あれ?出ないな、ここの道は複雑だな。
前もここで迷ったな。で、どうなったか憶えてないな。

これが、楽しい。



それに似た楽しみが、「ツイスト」には有ると思った。

解きたいのだが、
解けた!という喜びに匹敵するくらい、途中の
解いているプロセスが楽しい。

つまりは、良いパズルだ、ってことだと思う。



「はずる」は、外すのも問題だが、組み直すのも問題である。
一旦外せたんだから組めるでしょ、と思うと、そうでもない。
一体どうして外せたのか分からない、なんてなことも有る。

「ツイスト」は、外すのも組むのも同じくらいの難易度だと思った。
外し方も組み方も予想しやすい。
びっくりするようなことは無いけれど、
散歩のような楽しみ方ができる。

はい。
途中の写真と、外れた写真。
3↓
2↓
1↓


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