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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

吟子とわたし

2013年11月21日 | のりもの
[あらすじ] 遡上の南限である利根川に鮭を見に行った。
産卵場の近くは日本初の女医、荻野吟子の生まれた土地であった。


荻野吟子の生家は、その地の名主だったそうだ。
しかし、家はその後没落してしまう。
立派な長屋門は、近くの寺に移築してあるという。

ふーん、そう。
長屋門なら多摩のあたりも同じようだし、今さら見るでもないなあ。
と思った。
しかし!
地図を眺めていると、移築先の光恩寺は、川向こうなんである。
さらに貼り紙を見ると、渡船場から歩いてすぐの所のようである。

これは…
向こう岸に用ができた。
渡らねば!

いそいそと渡船場に戻った。
船着場に人の姿は無い。
船は対岸にいる。
バス停にはカメラを持ったおじさんが一人、時刻表の写真を撮っている。

もし一人だったら申し訳ないけれど、いいや、ここは体験だ。
ロープを引いて、黄色の旗を巻き揚げた。

しばらく見ていると、対岸の船に人が動くの見え、
船が動きはじめた。
私は旗を降ろし、船着場へ移動した。

すると、カメラおじさんもついて来て、船着場からいろいろ写真を撮っている。
私も写真が撮りたいけれど、今朝バッテリーが切れたんだってば。(数日前の記事参照のこと…)

船は中州を下流へ迂回して、ゆっくり、5分ほどかけてやってきた。
いつの間にか、ウェアに身をかためたサイクラーも船を待っていた。
土手の上はサイクリングロードがずっと走っている。
カメラおじさんは「往復はできませんか」なんて聞いている。
「11時半には埼玉側に行くから、欲を言えばその時に合わせて」と言われた。

川を渡るのは気持ちいい。
カメラおじさんと船の操縦士が話している。
いつもは山がもっと見えるようだ。
この日はかなりかすんでいた。筑波なんて見えない。

寺は渡しからすぐだった。
埼玉側よりちょいと栄えている感じを受ける。
吟子の生家も、洪水の影響ですたれてしまったのだろうか。

群馬側へ来てはじめて気付いたが、町中のところどころに
「四面望橋 利根川に新橋を  利根川新橋を架ける市民の会」という
のぼりが立っている。
渡しはあるが、やはり橋の方が便利だ。
下流の利根大堰の武蔵大橋から、上流の刀水橋までおよそ10km離れている。
武蔵大橋の下流は3kmほど、刀水橋の上流でも6kmほどのところに
次の橋があることから見ても、ここはちょいと間隔が大きい。
地元の人には不便なことだと思う。

指定された時間よりもずいぶん早く渡しに戻れた。
船は埼玉側に行っていた。
今日は客が多いようだ。
こちら側には障がい児と職員が2組、船を待っている。
群馬側にある公園に遊びに行ったようだ。
一人は船に乗れるので相当はしゃいでいる。楽しそう。

船には4人の客が乗っていたが、降りたのは一人だけ。
3人連れは見物で往復するようだ。ふーん・・・。

中州に近付くと、子どもは「島が見えたぞー」とまた大興奮。
そりゃ楽しいわな。
私もこっそり興奮。

しかし、産卵が済んで浮かぶ鮭の姿は見られなかった。
ちょびっと残念。


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