犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

塀の上に暮らす者

2019年09月08日 | イキモノタチ
家の玄関先の塀の上に、
毎日、猫がとまっている。

この塀は、正確には隣家が建てた部分である。
その、一番端っこに猫がとまっている。

少し奥には、我が家の山椒の木の枝が伸びてかぶさっている。
枝が覆っていない部分に、猫がとまっている。



2週間ほど前から、その猫はここにとまるようになった。
体毛にハゲている箇所も有り、
一時期は白く濁った鼻水を垂らしていた。

病気を持っているのだろう。
弱っているので、あまり動き回らないのだろう。
風通しの良い場所にじっとしていたいのだろう。



すぐ下に、我が家のゴミ箱が置いてある。
収集日には、このゴミ箱にゴミ袋を入れて、道に出す。

そのたびに、塀の上から私を脅す。
「プシュ―――」

何か、息が漏れる音がする程度だ。
「フーーー!」とか
「ハアアア!」とか
「シャーー!!」なんてな派手な脅しをする体力は無いようだ。



塀から飛び降りる時に、ゴミ箱を足掛かりにしたようで、
ゴミ箱に抜け毛がごっそりこびり付いていたことがある。
やめて欲しい。



私を恐れるよりも、動くことのほうが大儀なようだ。
外出する際には必ず目の前を通らざるを得ないのだが、
じっと動かない。

あるとき、私が通りかかったら、塀の奥へ立ち去った。
珍しい。

立ち去ったあとに、うじゃうじゃとヤスデがいた。
あまりに動かなかったからか。

達磨大師は洞穴の中で面壁九年なんて言うけれど、
やはり尻の下にヤスデだのダンゴムシだのナメクジだのが
這い入っただろうか。

やだやだ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ご自由研究 抱く肢篇 | トップ | 台風 »

コメントを投稿

イキモノタチ」カテゴリの最新記事