犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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東京富士登山部 品川神社篇

2021年08月12日 | 流民の窓

富士山に登ったことが無い。
「一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉が有るという。
馬鹿のまま一生を終えたくない。
けどたいへんそうだなあ。



という人のために、富士塚が有るんだよ。
江戸時代人よありがとう。
富士講の人よありがとう。

神社の境内に築山が有って、
登山道が付いていて、山頂に富士山と書いてありゃ
それは富士山なのである。

富士を祀るのは浅間神社である。
ただ、神社の仕組みとして、
一つの神社の境内に色々な神様を祀る神社が集まっているので、
看板としては浅間神社ではなくとも、
境内に小ぃこく浅間神社が有ったりもする。



夢の中で、時々、山に登る。
家から思いがけず近くにこんなにかっこいい岩山が有ったとは!
と喜んで登る。

そんな夢が叶うのが、富士塚だ。

「一合目」「二合目」と数メートルおきに記してあったり、
ちゃーんと中腹に「お中道」が有ったり。

富士講が盛んだった土地では、
大きな富士塚を、すべて本物の富士山から運んできた
ごつごつとした溶岩で築いてある。

現在では富士山の石は持ち出してはいけない。
なんちゃらに指定されているのでなんちゃら法に触れる。
「いっこぐらいよかろ」と思ってはいけない。
年間なんちゃら人の登山客全員が「いっこぐらいよかろ」と思って持ち帰ったら、
富士山の標高が擦り減ってしまう。

やや、
そう考えると、
江戸時代に富士講が大流行して
富士塚を作ることも流行って
あちこちの人が溶岩を持ち帰ったのだから、
ひょっとすると富士山はもう少し高かったのかもしれない。



今までブログに書いてこなかったのだが、
私は富士塚が好きなので、あちこちで登っている。
とは言え、マニア的コレクター精神に欠けるので、
まるで網羅はしていない。
ざっと「葛西に多いなあ」くらいの知識しか無い。

都内にも数多く有る。
調布市深大寺に住んでいるが、
2㎞圏内に2つ思い出せる。

ただし、そのうちの1つは
20年くらい前に道路の拡張に伴ってつぶされてしまった。
社殿をセットバックして移築するために、
もとの社殿の裏に有った富士塚をつぶしたのだ。
富士塚の無い浅間神社なんて、コーヒーの無いクリープじゃねえか。



探してみたらそうでもなくて、いくつか富士塚について触れてはいた。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/5bb7180756bc140bd2d1c71b9a0982f9
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/9e401dbeec7b2a70e71a4d665baeed40

あとは、早稲田のや渋谷のや浦安のが印象的だったが書いていないな。
自分の記録のために今後は書こう。



先日やっと品川神社に行ってきた。
都内でも富士塚として有名なほうだと思う。

鳥居をくぐって、長い階段の途中の横ちょに富士登山口が在る。
山頂からの眺めはかなり良い。
ビルの間からレインボーブリッジも見える。
江戸時代ならば、すぐそこに天王洲だの台場だのが見えて
江戸前の海が見渡せたことだろう。

ちょっとずるいと思うのは、塚だけの高さではない、という点だ。
台地が張り出している縁に位置しているのだ。

富士塚の裏手に下山してみると、
あっけなく神社の境内に降り着く。

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