ご報告

「ご報告があります。」

携帯電話を取ると、「お世話になっております。今お電話よろしいですか？」という
いつもの挨拶に続いて、こう言われた。
ケアマネージャーさんの声の調子で、ろくな報告ではなさそうなことがわかる。

「本日12時の定期巡回の際、ヘルパーがお玄関を入った拍子に、
ジーロくんが駆け出してしまい…云々」
うへええ

飼い犬ジーロ13歳半去勢オス。
たいへんおとなしい性格で、臆病でもある。
よほど連日散歩に行けていないということでも無ければ、
隙を突いて外に飛び出すなどということも無い。
はず、なのに？？

※

「ご報告があります。」
えっ、また？
「コールが鳴ってヘルパーが駆け付けたところ、
ベッドのわきでへの字の形で床に横たわっていたそうです。」

それを言うならくの字ではないか？
まあ、そこじゃないけど。

※

「ご報告があります。」
今日はなんなんだ。
「かかりつけの〇先生から私どもの事業所のほうにお電話が有って、
勝手に訪問診療に変えるとは何事だ、と相当カッカとなさっているご様子です。」

そうとうかっか？総統閣下？
独裁者なんじゃあそんなことで怒っても仕方ないな。

※

「ご報告があります。」
もうう、今日はなんなんだ！
ぬんぬんどぅ！
ねんねんで！！
のんのんど！！！