ボンダンスキッドです。
わたしの季節が始まったのです。
西巣鴨の大正大学の盆行事に参加してきた。
まずはお坊さん先生から、盆の由来のお講義。
この先生の好きなのは、元はイランの方の畑作の収穫祭"ウルバン"だった、
という説。
中国を経て、仏教と合体して、日本でいろいろとご都合主義の波に揉まれ、
現在の形になった。
先祖のたましいを迎え、楽しんでいただいて、またあちらにお送りする。
霊魂をなだめしずめるのが盆である。
今、茨城でも海開きができない。
流れ付くご遺体があるからだ。
今年の盆は意味深い。
しみじみと踊ってください。と。
施餓鬼。
その後、檀の周りで盆踊り。
当たり前だが、先生も学生も坊主頭が多い。
おや?集まってくるこの顔ぶれは…
地蔵通りの面々ではないですか。
なるほど!
学長の挨拶によれば、その年配の学長さんが学生の頃は
この盆行事は行われていたのだが、
今年だか最近だか、かなりの年を経ての復活を遂げたらしい。
学生たちは、地蔵通りの踊りのお師匠さんに
振りを教わり、浴衣を着込んで集まってきた。
出店もいくつか。
ワタクシは、お抹茶(100円)と種とばし(10円)を。
冷茶をいただき、「ごちそうさま!すごくおいしかった!」って、
あ、「たいへんけっこうなお点前でした」って言うべきでしたの?ふん
種とばしは、さくらんぼを一粒いただき、よーくよーく食べた後、
大人の女性は、スタートラインから1m下がって、
勢い良くほき出す。
ふ。
こちとら腐っても金管吹きよ。
種はよく飛び、「おお~!場外です!」
参加賞のうまい棒と、駄菓子を4つ選んでいいの?わーい!
じゃあかばやきさん太朗と、酢だこさん太朗と、
このコーラグミは最後のひと袋だけどもらっちゃうよ?
オトナなのにー
さて盆踊り。
炭坑節
東京音頭
巣鴨音頭
趣向として、
「悲しき足音」と「Walk right back」を炭坑節の振りで。
アップテンポで、腰が揺れるわい。
「Walk right back」は好きな曲でね。歌いながら踊りましたよ。
Everly brothersの演奏じゃない。速い。誰でしょ?
そして。
巣鴨のみなさんの十八番の中にあり、私も今年こそ踊りたいと思っていた
相馬盆唄も、もちろんかかる。
津波と原発事故で大きな被害の重なった、相馬の盆踊りだ。
相馬盆唄は比較的知られているが、巣鴨で踊っている振りは
よそと違う。
最初右左に4拍ずつ動いたのと同じ振りを次は2拍ずつでやるとことか、
その後、左手を腰に添え、右手のひらを差し伸べて、ぐるりとターンとか、
なんだかとてもかっこいいのだ。
その相馬から、また苦しいニュース。
南相馬市の緊急時避難準備区域に住む93歳の女性が6月下旬、
自宅で自ら命を絶った。
自宅から4通の遺書が見つかった。
↓記事に、遺書の文が紹介されているので、読んでほしい。
ご長男は「おばあちゃんが自ら命を絶った意味を、しっかりと伝えてください」
と、記者に伝えたそうである。
知らねば。
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110709k0000m040149000c.html
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます