私は、自らが工務店経営と併せて、住宅システムの研究開発を行っております。
開発当初には、グラスウール断熱材に湿気を吸わせない手法を徹底究明することでした。
と言うのもグラスウールなどの断熱材は、乾燥した空気を静止させることで断熱効力を発揮します。
この繊維断熱材に湿気を吸わせない手法や、湿気を行き来させる方法などです。
様々な立地環境や施主のライフスタイルなど全ての要件を満たすことが求められます。
技術的な実験を繰り返し、試行錯誤の末に辿り着いたのは、樹脂スプレー発泡断熱工法です。
グラスウールで断熱をしなさいとする公的機関に、何度も技術評価を要請して3年越しの平成5年4月には、とうとう念願だった国内初の断熱評定を交付されました。
しかし、開放と通気をよしとする日本家屋の伝統文化が息衝く中にあって、この樹脂スプレー発泡で吹き固める手法には、多くの疑念の声やバッシングの声に遭遇します。
木材に樹脂スプレー発泡させしまうと、木材の呼吸が止まり腐食します。
木材に湿気を吸わせず呼吸させるには、樹脂の独立気泡率で調整することが出来ました。
構造的には、壁体内に空気の流れをつくり、開放と通気の思想を取り入れました。
硬質の樹脂を薄くスプレーして固めスキン層を何層にも重ねることで、外部気温や湿度に左右されない室内環境を構築出来ています。さらに家を柔らかくて強固な一体構造にも。
当時ゼロ棟だった樹脂スプレー断熱工法は、毎年2万棟が建築されるようになりました。
その中には、当方の開発コンセプトから大きく逸脱した樹脂断熱を危惧しています。
家が何百万棟も余剰しています。
量産住宅を売らんがための家づくりは、既に時代遅れとなります。
日本国に住み、日本国の風土と伝統を生かし、施主と一緒に育てる家づくりが求められます。
私達は、密閉で鬱陶しい断熱空間ではなく、開放的で真のパッシブ思想で追求しています。
さて、今日は未来大学と共同研究している「雪の積もらない屋根」制御スイッチの特許出願書の執筆や家庭裁判所での調停業務を行ってきました。
気温8℃と北海道は冬支度、家庭裁判所の前の電線に止まったスズメも寒そうです。
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