従来の窓のガラスは1枚が普通でした。
そのガラスを二枚にしたのが複層ガラス(ペアーガラス)です。
しかしガラスを二枚にしたので2倍の断熱効果が出る訳ではありません。
ガラス自体は木材の5倍も熱の伝えやすい特性があります。
複層ガラスとは、ガラスの間の気体(乾燥空気やアルゴンガス等)が断熱なのです。
それもガラス間隔が広くなると内部で気体対流が生じて断熱効果が少なくなります。
空気の熱伝導率(λ)0.020、アルゴンガス0.0170と数値が低いほど熱を伝えないのです。
またガラスの合間は常に乾燥状態を保つ必要があり、周辺密閉スペーサーには乾燥剤を封入しております。
間隔が薄いより広いと断熱性能が上がる理屈ですが、ガラスとガラスの間で対流を起こさない間隔が要点です。
寒い外気に触れたガラスの内部は空気が重くなって降下し、温かい内部のガラスは空気が軽くなって上昇する事で対流を起こし、断熱効果が薄れます。
上昇空気と下降空気の摩擦で、空気が静止する微妙な間隔寸法を見定めることが必要です。
アルゴンガスやクリプトンガスは、空気より比重あって対流し難いこともメリットです。
私達は、この複層ガラスを発展させトリプルガラスに留まらず、多層断熱ガラスの開発を行っております。
今日も実験室では、グラスウール断熱材250㎜に相当するガラス壁の実験を行っています。
今年の真冬には、今までにない発想で創ったガラスの断熱壁を披露出来ると思います。
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