豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

ガラスでつくる断熱壁…北斗市

2017-08-23 17:45:47 | ファース本部

断熱効果の高い家づくりを行うには、窓面積をかなり意識することになります。
窓ガラスは日射熱を取り込みますが、逃がす熱も多いのです。
一般の北海道の高気密・高断熱住宅は、壁の熱貫流率が0.3程度ですが、ペアーガラスの窓でからはその6倍もの熱を逃がします。

ファース本部は、窓でなくガラスを多層にすることで日射熱を取り込んでも、その熱を逃がさないガラス壁の研究開発を行っています。
平成12年に特許を提出しましたが、審査請求をするほどの技術と思っていませんでした。

この度はその特許出願した技術を発展進化させ、開口部ではなく断熱ガラス壁として製品化を目論んでおります。
ペアーガラスは、二枚のガラスの合間に乾燥空気を閉じ込め、その空気が断熱します。
昨今はトリプルガラスにLow-E機能を持たせ、逃げる熱を減らす窓が市販されています。

ガラスの間隔を広くすると閉じ込めた空気(クリプトンガスやアルゴンガスもある)が、対流を起こして断熱効果が悪くなり、その間隔が極めて重要になります。
その適切な間隔を確保したガラスを多層にする事で断熱ガラス壁を構築する事ができます。

平成12年の特許と異なるところは、その多層ガラスの収納方法にあります。
どんな素材でも多層にすると断熱効果が発揮できるため、軸組みのなかに嵌め込む技術の特許でしたが、多層ガラスとなると施工方法と地震などの揺れ吸収の仕組みが必須です。

北斗市本社の多層ガラス実験ハウスで、今日の室温が45℃(写真)にまで上昇しています。
今年の真冬は、氷点下10℃の時も+25℃まで上昇しました。
ゼロエネハウスに最適な部材が出来そうです。


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