夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

二十世紀梨

2006年10月01日 11時37分44秒 |  食べるために生きる
プランターのミニトマトの葉を積んでいて、久しぶりでトマトの匂いを感じた。

どこかで、二十世紀梨の味はもう好まれなくなってきたということを聞いたことがあるけど、私はこの梨が好き。
二十世紀梨も出回り始めたけど、ちょっと長十郎みたいな甘さになって、歯ごたえもやわらかくなってきているのばかりにあたっている。
今までのがはずれなのか、それとも二十世紀梨自体がだんだんと赤梨的な味になってきたのか判らないけど、後者だといやだなって密かに思っている。

林檎も酸味のあるのが嫌われている。
大根も辛味のあるのを探すのが大変。辛味大根として高い値段のものを買ってもなかなか辛いのに行き当たらない。
トマトも野菜トマトは少ないし、昔風のトマトの匂いのするものはほとんどない。
大根やトマトも自分で作ろうにも、苗だって昔のものは売っていないと思う。

お茶も何十年も同じ銘柄のを飲んでいるけど、最近は葉や配合、つくりが変わっている。なんどか注意をして、元に戻してもらったけど、お茶屋からは、昔からのお得意さんからは同じことを言われるのだけど、この手はもう流行らないのでって泣きがはいって変わってしまったお茶に我慢するしかないと諦めた。


単なる消え行く老兵のノスタルジーなのだろうけど。