夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

あきれ果てて、笑っちゃう

2007年01月03日 23時38分27秒 | 日記
                               あんた誰ね?


10日ほど前に、ブログへのアクセス(ページビューだけど)が急に増え始めた。
恐いって書いたら、そのあとまた急増。
3日ほどして、なぜ私のブログを見に来るのだろう?
コメントを残すわけでもなくただ人のブログを覗いていく人たちがどうしてこんなに多いのだろう不気味って書いたら、その日から、一日のPVが1000を下がらなくなってきた。
元旦のPVは1500弱。
このペースでいくとは思わないけど、仮にそうなったとしたら一年間に50万のアクセスがあることになる。
それだけの人が見ているって思ったら、何をどう書いたらいいのか、考えなければならなくなるじゃない。
泣き言なんか書きたいと思っても、書けなくなるって、、、

今日は価格コムからのトラックバックが入ってきた。また増える予感。
もうどうでもいいか、笑っちゃうしかないよね。

Sunday Walk 070103  白居易  魏王堤

2007年01月03日 20時54分17秒 |  漢詩を長崎弁で
2時間ほどカメラを持って散歩に出ました。
元旦にアップした初春に梅の蕾の写真春帰へ苔むした古道の写真を添付するためと、河童のトップの写真をとろうと思いましたので。梅は一輪だけですけど白梅の写真が撮れました。

トップの桜の蕾は華やかな色を加えています。
馬酔木はもう小さな蕾が春の息吹を謳歌しています。






冬の花だけでなく、山の自然の中にも、寒さに向かうこの時期、密やかではあっても春の到来を感じさせるものがそこここに見えました。



緑が目にしみる畑



秋の名残


そして春帰でも使いましたが、山茶花の花いかだ


スィートピーの花はちょっと疑問符付きですが、、
でも、菜の花もつい数週間前に咲いていましたし、11月にはムラサキツユクサも咲いていましたよね。






花寒懶發鳥慵啼
信馬行到日西
何處未春先有思
柳條無力魏王堤
      魏王堤
      白居易 

花は寒くして發(ひら)くに懶(ものう)く 鳥は啼くに慵(ものう)し
馬に信(まか)せて行  日 西するに到る
何(いづ)れの處か 未だ春ならずして 先づ思ふことか有る
柳條 力無し 魏王堤

  まぁ~だ寒かって、花は開かんし、鳥も鳴き声も立てん
  馬に任せて日の沈むほうへと行ってみた
  どこもま~だ春は来とらん こんげん待ょっとるとに
  魏王堤の柳の枝もぶら~んとさがっとるばかりたい

でも、これに比べれば岬はもう春ですね
柳の新芽はまだ出てませんが
鳥は梢でなき交わしています

春帰  杜甫

2007年01月03日 19時30分25秒 |  漢詩を長崎弁で
頂いた沈約の初春に長崎弁訳をつけたことを書きましたが、
その方に 杜甫の春帰をお返ししました。
もちろんそれには普通の訳をつけただけで、方言訳はつけておりませんでしたが、やっぱりこれにも追加しよう。しょうがない人ね貴方は!ってお叱りめさるな。お願い。

>>
どうせ春とお酒を詠うのであればこれはいかがでしょうか。
お返しいたします。

春帰  (杜甫)

苔径臨江竹  
茅簷覆地花  
別来頻甲子  
帰到忽春華  
倚杖看孤石   
傾壷就浅沙  
遠鴎浮水静  
軽燕受風斜  
世路雖多梗  
吾生亦有涯  
此身醒復酔  
乗興即為家  



苔径 江に臨む竹
茅簷 地を覆う花
別れし来り頻りに甲子
帰り到れば忽ち春華
杖に倚って孤石を看 
壷を傾けて浅沙に就く
遠鴎 水に浮んで静かに
軽燕 風を受けて斜めなり
世路 梗ぐこと多しと雖も
吾が生 亦た涯り有り
此の身 醒め復た酔う
興に乗じて即ち家と為さん


苔の生えた道の向こうには川と竹が見えている
草の庵の前は花が地面を覆っている
ずいぶんと長い間留守にしていた庵
帰ってみれば、春の花の真っ只中
杖を突いて庭の石を見ながら
川のほとりの砂に腰をおろし酒瓶を傾ける
遠くの鴎は水の上にゆったりと漂い
燕は身軽に風を斜めに切って飛ぶ
この世にはいろいろ問題はあるけど
人の一生だってそんなに長いもんじゃない
酔いから覚めて、また酔う。
気に入ったらそこをねぐらにすればいい。

>>



苔ん生えた道の先に川があって、竹が生えとる
小さか家の前は花が地面を覆い尽くしとる
ほんとに長か間 留守しとったとばいね~
帰ってみたら、春の花が一面に咲いちょるばい
杖を突いて、庭の石ばぼんやりと眺め
川のそばの砂に腰ば下ろして、酒瓶を傾ける
遠くの鴎は水面をゆったりと漂よっちょる
燕は風を斜めに切ってびゅ~~~って飛んでいった
世の中んにはいろんな苦しかことがあるとよ
ばってん、人の人生っちゃ、どうせあっという間に終わるんじゃけん
酔いが醒めれば、また酒ば飲んで酔いつぶれればよか
そして満足したらそこで寝てしまえばよかじゃろが



あ~~ぁ、私の生活そのもの。
どうみても落ちこぼれ確定組み。
負け組みの遠吠えっていわれてもしょうがなかたいね~~

写真を加えましたのでタイムスタンプを1月1日より今日へ変更しました。



初春 沈約

2007年01月03日 17時33分21秒 |  漢詩を長崎弁で
              絶対どこかで梅が咲いているって探し回りました。
              疲れて帰ってきたらなんと隣のうちの庭に一厘咲いていました。




年末のご挨拶を書いていたら知人から沈約(しんやく)の初春を贈られた。

扶道覓陽春 道に扶(たす)けられて陽春を覓め
佳人共攜手 佳人共に手を携う
草色猶自非 草色 猶自ら非(や)む
林中都未有 林中にも都(すべ)て未だ有らず
無事逐梅花 梅花を逐うを事とすることなく
空信楊柳 空しく柳楊に信(まか)せしむ
且復歸去來 且つ復た 帰り去らむ
含情寄桮酒 情を含みて桮酒に寄せむ



ご返事には
私なりの訳をつけたけど、どうもこれじゃものたりない。
いつもの伝で、方言の訳をつけなきゃ。

まずは最初の訳;

若くて綺麗なお嬢さんたちが手に手を取って
春を探しに出かけました

でも、野原には春はまだ来ていない。
林の中にもまだ見えない。
梅もまだつぼみは固い。
柳は枝を風に揺らしているだけ。
もう、帰ろう。春はまだ来ていない。
家に帰って酒瓶の中に春を見つけよう。


今年はお酒を少しだけ控えましょうよ。
春が意外なところに潜んでいるのが見つかるかもしれませんよ。



そして、ブーイングのもとになる方言訳;

可愛か姉ちゃんたちと春を探しに行ったとよ。
ばってん、野原にはまだ春は来とらっせんと~
林の中にも見つからんかった。
梅の蕾もまだ固かったとよ。
柳も枝を風に揺らしとるだけ。
つまらんたい、春は来とらん。
はよ、家に帰って、徳利の中を探してみよ。

元旦からこれじゃ、私の今年もたいしたことない?

そしてこれに対しては私は杜甫の春帰をお返ししたのだけど。それにもまたまた長崎弁訳をつけました。








写真を添付しましたので、1月1日からタイムスタンプを変更しました。

いつしかも初春雨ぞふりにける

2007年01月03日 01時33分52秒 |  気になる詩、言葉
元旦の夜、そして二日の夜と夜になると雨が降ってきます。

元旦の雨は、外に出て下が濡れているので始めて雨が降ったことを知ったほどの細い小ぬか雨でした。
今日の雨は昨日ほどではなく、雨が木々を打つ音が密やかにわってきています。


いつしかも初春雨ぞふりにける
  野邊の若菜も生ひやしぬらむ
         西行
         山家集

この雨で梅の蕾も膨らんできたでしょうか。

行きずりに一枝折りし梅が香の
   深くも袖にしみにけるかな
         前述