夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

人材不足? 

2007年01月20日 10時36分42秒 |  姥捨て山は大騒ぎ
知人が医療現場での待遇改善を求める日記を書かれている。

この方は、今は介護師をなさっているけど、それまでは公立病院の看護師だったかた。ご自身が膠原病なのに結核病棟に移され問診などをさせられていたりして自分の健康が守れないと介護師へ転向された。
病院の人材配置の問題もあるけど、結局、個々の現場の問題よりも、医療全般での人員不足もその原因の一つにあるのだろう。
一頃は無医村問題などで、人材の偏在の問題があった。
でも今では大都市の公立病院などでも医師不足で入院を断ったり、科目の閉鎖などがたくさん報告されているし、先日も区立の病院で緊急手術を必要とする患者さんをスタッフの不足で手術できなくて都内、近県を当たったけどどこも受け入れられなく、静岡まで搬送したというニュースがあったばかり。

少子化が問題になって、政府も対応にやっきになっているけど、産院の閉鎖が相次いでいるのをご存知だろうか。

一般でも、病気になって病院に行っても診察を受けるのに何時間もまち、あちこちたらいまわしにされながら終了するのに一日がかりになっている。
その場で見てもらえるからと、何かあるとすぐに救急を呼ぶという人もいる。
あおりを食らって、救急車の出動が増え、緊急でない救急依頼は断れるようになってきている。

医療だけではない。昨日テレビで放映されていた都内のある特別医療老人ホームでは2-30人の入居者に介護師が2人で対応しているシフトもあったようで、痴呆や、身体に異常のある入居者が介護師の処置を待つために椅子に縛り付けられて半日以上廊下に並んでいることもあったようだ。
問題の発端は、介護師の入居者への心ない言葉を誰かが録音してテレビに訴えたことだけど、介護師は悪かったかもしれないけど、そこまで言わせるような勤務シフトを押し付けているホームや、それが日常化することを防げないシステムの問題なのだろうと思う。

でも、知ってます?
これを訴えようとしても、地方では弁護士も不足していることを。